ネズミによる被害
2014-06-20 [記事URL]
近年大都市を中心にネズミの被害が多くなってきています。 主に高層ビル街を中心に大繁殖していますが、最近では住宅街でも多くなってきているようです。 室内にネズミが侵入しているサインは、糞や獣くさいような独特のニオイ、鳴き声、夜中にカサコソ動き回る足音などです。 一口にネズミと言っても何種類も存在し、生態も異なります。 日本では、20数種類のネズミが知られています。 野外に棲息する野ネズミに対して、住宅やビルなどに出没するネズミを家ネズミと呼び、「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の三種類がいます。 体長6~9㎝と小型で倉庫や物置に住み着くハツカネズミ、一方下水道や地下街、床下を好み、体長20~26㎝と大型なのがドブネズミです。 現在最も被害が深刻化している大都市部で繁殖しているのは、体長15~20㎝で高いところを好み民家の屋根裏やビルの壁の中などを棲み家とするクマネズミです。性格が臆病で警戒心が強く、人前にあまり姿を現しません。 高い運動能力と学習能力を持っているため、駆除が最も困難なネズミと言われています。 ネズミによる被害としましては、衛生上の害と経済上の被害と大別できます。 衛生上の害は、尿や糞などの排泄物によるレプトスピラ症やサルモネラ菌の食中毒、ネズミに寄生するイエダニに刺されることによるかゆみなどが挙げられます。 経済上の被害は、家屋や家具、食品などをかじられたり、ガス管や電線などをかじられ、停電や火事の原因になってしまったり、電信関係やコンピューターのケーブルをかじられ、機能を麻痺させたりします。 都内における、ネズミが原因とみられる火災は毎年10件以上起きております。 飲食店での出火場所は厨房がもっとも多くネズミが、ガスのホースをかじり穴を開け、漏れたガスに引火、什器などの熱源に紙くずや布切れなど燃えやすいものを巣の材料とするため引き込み、それが熱により発火するなど被害を与えています。 ネズミ駆除の基本は「環境整備」で、ネズミの住みにくい環境を作ることです。 食料品はふた付きの容器に収納する、キッチンは整理整頓する、生ごみや水を放置しないようにするなど、エサとなる食べ物をなくしましょう。 排水口、通気孔などは、ネズミが入り込めない構造にし、配管のすき間、壁などにできたネズミ穴は塞ぐなど、通路をなくす対策も必要になります。 巣の材料となる紙や布類などを整理し、潜み場所となりやすい押し入れや床下、下水周辺、物置などを清掃し、巣を作らせないようにしましょう。 物理的な駆除は、粘着シートやカゴを仕掛ける方法があります。 化学的な駆除は、ネズミの好むエサに殺鼠剤を混ぜて、食べさせて中毒死させる方法です。 このような器材や薬剤を使った駆除は、環境対策をしたうえで行って、初めて効果があります。 それでも、頭の良いネズミは浸入して来る事があります。 ネズミにお困りの際は、是非とも駆除のプロである私たちにご相談下さい。