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異常気象と温暖化

2010-03-26 [記事URL]

▼詳細
季節外れの暖かさの日が来たと思えば、急に真冬並みの寒さが戻ってきたりなど
ここ最近気温の変化がおかしく、異常気象とも言われています。日本では、異常気
象は30年に1度の割合で起こった著しく天候に隔たりが現われた希少が定義とさ
れています。そして、現在起こっているおかしな気温の変化はこの異常気象の一端
なのです。

異常気象の怖い所は、その異常さに慣れてしまい、異常気象が異常だと思わなく
なってしまう事が怖さの1つです。昨年から続いているゲリラ豪雨も日本で起きて
いる異常気象ですが、「またゲリラ豪雨か」と思うだけ、感じるだけで異常さを感じ
ている人は減ってきてしまったのではないでしょうか。

この異常気象の原因は現在、日本でも取り沙汰されている地球温暖化です。地球
の平均気温が上昇すれば、自ずと日本での平均気温は上昇します。そして、これ
までに無かった様な異常気象が発生してしまうのです。

しかし、今はまだ季節はずれの暖かさや、真冬に逆戻りしてしまったような寒さや
30℃を越える猛暑などで済んでいるかもしれませんが、このまま地球温暖化が進
行してしまえば、最終的には干ばつや洪水などもこの日本で頻繁に起きてしまうで
しょう。

地球温暖化の原因である二酸化炭素排出量の削減は、一人一人の意識と行動で
変わってくるものです。無駄な電気は使わない、レジ袋や割り箸は貰わない、エコ
ドライブを徹底するなど、個人で出来る行動は多くあります。
異常気象に危機感を持ち、日頃から二酸化炭素排出量の削減について心掛けて
みてはいかがでしょうか?


食料自給率39%

2010-03-19 [記事URL]

▼詳細
食料自給率が39%。これは日本国内で消費される食料が、どれだけ国内で生産
されている物で賄われているかを表した数値です。

昭和40年代には、日本の食糧自給率は70%を越えていたのですが、海外との貿
易が自由化され、経済が発展していくと共に低下していき、現在の39%という数字
になってしまいました。

食料自給率の低下は、海外との貿易が自由化された事による食生活の変化が原
因の一つと言われています。食料自給率が70%を越えていた昭和40年代では
米や魚、国産野菜を中心に食事は構成されていました。しかし、食生活が肉やパ
ン、油を多く使用したものなど食生活が欧米化になった事により、国内での肉や
小麦の需要が多くなりました。

肉や小麦の需要が多くなると、国土の狭い日本では牛や豚、鳥の飼育に必要な
飼料となるトウモロコシや、小麦を充分に生産出来ない為、輸入に頼らざるを得な
くなってしまいます。

その結果、現在小麦は87%、醤油や味噌、豆腐の原材料である大豆は95%、飼
料として使用されているトウモロコシに至っては100%、輸入に頼りきっている状態
です。それ以外にも様々な食料を日本は輸入しています。

もし、生産国で食糧不足が起きたり、日本と生産国との関係が悪化してしまえば
輸入が完全にストップしてしまい、日本の食卓には、お米と僅かな魚と野菜、果物
のみの食事しか上がらなくなってしまうのです。

私達消費者は、国内で生産されている食材や食品を購入し、生産者をサポートし
食料自給率を上げていく事が大切なのではないでしょうか?


病に罹った地球

2010-03-12 [記事URL]

▼詳細
少し前まで、新型インフルエンザや季節性インフルエンザが流行していましたが
インフルエンザなどの病に罹ってしまうのは、人間や動物達だけではありません。
私達が生きているこの地球も、現在地球温暖化と言う病に罹っているのです。

地球は元々、太陽から届く熱エネルギーを赤外線として、宇宙に放出する事で
温度を保っています。しかし、現在問題になっている二酸化炭素などの温室効果
ガスは、この赤外線を吸収してしまう性質を持っている為、太陽から届いている熱
エネルギーは放出されずに、地表や大気に留まってしまうのです。

人間がこの100年間で出してしまった二酸化炭素などの温室効果ガスにより、地
球の平均気温は約0.74℃上昇しています。0.74℃と聞くと、然程高くなっている様
には感じませんが、実は地球の平均気温が1.5~2.5℃上昇すると、これまで人間
に発見されている動植物の3割が絶滅する可能性があるそうです。

3割の動植物が絶滅すると聞いても余り実感は無いかもしれませんが、これは単
純に地球上から生き物の数が減少するだけでなく、生態系そのもののバランスが
崩壊し、私達の食生活などにも大きく影響を及ぼします。

このまま、私達が同じように生活し、同じペースで温室効果ガスを排出し続けると
2099年には地球の平均気温は約4.0℃も上昇すると予測されています。

インフルエンザや風邪と同じ様に、地球温暖化は地球が現在罹っている病です。
地球の平均気温が上昇するだけでなく、異常気象や食糧難、都市や島々の水没
等の問題を引き起こしてしまいます。

私達は少しでも、温室効果ガスの排出量を減らしていかなければならない事を意
識し、行動していかなければならないのではないでしょうか?


調味料と海洋汚染の関係

2010-03-05 [記事URL]

▼詳細
食事後、お皿に付着した油や調味料などを、何気なく水で洗い流していませんか?
今回、普段何気なく行っている『調味料を台所で洗い落とす』という事と海洋汚染と
の関係についてご紹介したいと思います。

たった大さじ1杯の油。これを魚が住める状態にするには、どれくらいの水で薄め
なればならないかご存知でしょうか?
大さじ1杯(15ml)の油を薄めて魚が住める状態にするには、実は300リットル(浴槽
17杯分)もの大量の水で薄めなければ魚は、生息する事が出来ません。
同じように、マヨネーズ大さじ1杯であれば、浴槽14杯分、ドレッシング大さじ1杯
分で浴槽7杯分、コップ1杯の牛乳であれば17杯分の水が必要になります。

実際に台所から流された調味料などの生活排水は、下水処理場や浄化槽で微生物
を利用した分解処理が行われおり、水で薄めるという方法は行われていませんが生
活排水の汚れが酷ければ酷いほど、処理を行う際の負担は大きくなる上、充分な処
理が出来ない場合もあり、汚れた状態で川や海に放流されてしまいます。

先程挙げた様に、たった大さじ1杯の油だけでも、魚が生息出来る状態にするには多
くの綺麗な水が必要になります。私達が何気なく流している調味料や油の生活排水と
川や海の汚染はとても密接に関わりあっているのです。
調味料は使い切り、どうしても余った場合は不要な布や新聞紙で拭き取り、そのまま
流さないなど、少しでも台所から出る汚れを少なくし、下水処理場や浄化槽の負担を
減らす事が大切なのではないでしょうか?


江戸時代のリサイクル

2010-02-26 [記事URL]

▼詳細
ここ数年、リサイクルという言葉や考え方が広まってきています。
使ったものはゴミとして捨てずに修理したり、別の使い方で無駄を無くす、
というのがリサイクルの基本ですが、この考え方や動きは、江戸時代からあるもの
という事はご存知でしょうか?
今回は、この江戸時代に行われていたリサイクルについてご紹介したいと思います。

現代の日本では、年間大量のゴミが家庭や店舗を始め、色々な所から出ています。
ひと口にゴミ、と言っても食材やプラスチック、紙など種類は様々です。
私達が知っているリサイクルは、『ゴミを減らす』という考えで行われていますが、
江戸時代に行われていたリサイクルは、『ものを最後まで大切に使い尽くす』という
考えが根底にあり、行われていたものです。

例えば衣服はほつれてしまったり、切れてしまえばまず別の布をあてて繕い、
再び使用します。その後、着るのが不可能になってしまえば、分解し別のものを
作って、使用し、それも駄目になってしまった場合は雑巾として利用していました。
また、古着屋も多くあり、着なくなってしまった着物は勿論、分解した古布や
端切れなども販売していたそうです。
洋服とは違い、着物は一反の布から全く同じ比率で作られています。
ですから分解しても同じ規格になる為、初めからリサイクルが成立する構造に
なっているのです。

ゴミを燃やした灰の最終形である灰も、灰買いという職の人達が集め、肥料として
リサイクルされていました。植物資源(ゴミ)を燃やして出た灰には、窒素やリンが
豊富に含まれていますので、優れた肥料だったのです。

『ものを最後まで大切に使い尽くす』という考え方は上記の様な、自然な流れの
リサイクル社会を生み出しました。
使い捨ての文化と言われている現代の日本で生きている私達には、今こそ
『ものを最後まで大切に使い尽くす』という考え方から見習う点が多いのでは
ないでしょうか?


水道と伝染病

2010-02-19 [記事URL]

▼詳細
私達が普段当たり前の様に使用している水道水は、徹底した上水・下水道の
衛生管理によって実現されています。

水道の始まりはローマ帝国によって造られた深い位置にある井戸の水を遠くまで
運ぶ為の水路、『ローマ水路』が起源とされています。
しかし中世以降、このローマ水路はメンテナンス不足による故障などが原因で
徐々に衰退してしまいました。それにより、生活によって出た排水、汚水などが
至る所で垂れ流され、町の衛生状態は最悪なものになってしまった上、
伝染病が流行してしまうという結果に繋がってしまいました。

日本での最初の水道は室町時代に作られています。
全国に水道が建設されたのは江戸時代で、これは当時世界でも最も進んだ
上水設備だったそうです。
現在の水道設備の原型である、西洋型の設備は明治時代に導入され始め、
都心部を中心に建設されていき、高度経済成長時にはほぼ全国に、上水道網が
完成しました。

当時は、上水道による取水時は水源からそのまま取水し、下水道による排出は
河川などに何も処理をせずに排出していました。それにより、水質汚染や
土壌汚染が発生し、環境への影響が出始めた為、現在では取水時・排水時には
ろ過や消毒が行われ、環境への影響が出ないように処理されています。
もし、現在行われている徹底した上水・下水道の処理が無ければ、ローマ帝国と
同じ様に、チフスや赤痢などの伝染病が爆発的に流行し、甚大な被害が出てしまうでしょう。

当たり前の様に使っている清潔で安全な水は、上水・下水道の衛生管理によって
成立しているものですので、それを当たり前だと思わずに、出来るだけ処理の際に
負担を掛けない様に、油を流したり、環境負荷の高い洗剤を使用しないなど、
日頃からの環境への配慮が大切なのではないでしょうか?


日本の捕鯨文化

2010-02-12 [記事URL]

▼詳細
日本では昔から捕鯨の文化があります。
少し前までは給食で鯨の竜田揚げなどもよく出ていました。

日本の捕鯨の歴史は縄文時代からはじまります。約8000年前の遺跡から
黒曜石を用いて鯨やイルカを捕獲しようとしていた形跡が見つかっています。
弥生時代には長崎県の遺跡から捕鯨図らしき線刻が、北海道でも明治期にかけて
アイヌによる捕鯨は行われていたという記録が、鎌倉時代には鎌倉由比ガ浜付近で
生活史蹟から食料の残存物とみられる鯨等の骨が出土しており日本の各地方で
さかんに捕鯨は行われていたといえるでしょう。

鯨は食用だけでなく、鯨油を灯火の燃料に使用したり、骨やヒゲは工芸品、
血は薬にと余す事なく、様々な用途に使われていました。
また各地方には、鯨を祭った神社や寺が多数あり、鯨に対する感謝や追悼の唄、
踊りが伝統的に伝わっていたりなど、日本人にとって鯨は生活に密接しており、
潤いをいただけることに感謝・供養の念を感じていた事が分かります。

19世紀前半から中期にかけて捕鯨は最盛期を迎えましたが、捕鯨にかかる
膨大な人員や鯨の数の減少などにより衰退していき、現在は調査目的による
捕鯨のみとなっています。

また捕鯨は環境・経済・領海・文化などの問題を複雑に抱えており日本を含めた
捕鯨文化を持つ国とそれに反対する団体や国との問題は現在も続いています。
それぞれ主張を繰り返していても、問題の解決には向かいません。
何事も、お互いを理解していく心が大切なのではないでしょうか?


大量に輸入されるバーチャルウォーター

2010-02-05 [記事URL]

▼詳細
バーチャルウォーターと呼ばれる水資源はご存知でしょうか?
バーチャルウォーターは、工業製品や農畜産物などを私達消費者が購入する事に
よって、間接的に消費する水資源を指し、仮想水と和訳で呼ばれる事もあります。

私達が普段使っているものや、食べているものは、生産される過程や生育過程で
必ず水を使用しています。例えば、3合分の米を作る為に稲を植える際に
まず水が必要です。更に、使用する機械を洗浄する際にも水を使用します。
それ以外でも稲の生育過程、加工過程で使用する水を含め、3合の米を作る為には
凡そ1665リットルもの水を使用するのです。
バーチャルウォーターはこのような灌漑用水などの水資源を指します。

私達が食べているものの多くは、外国からの輸入に頼っています。
そして食料を輸入すると同時に、外国のバーチャルウォーターも輸入している事に
なります。その量は、日本国内の水資源使用量の約3分の2である約640億トンに
相当するのです

世界では、水質汚染や水不足など様々な水に関する問題が起き、深刻化しています。
そして、多くのバーチャルウォーターを輸入するという外国の水資源に頼っている
私達日本人のライフスタイルを一刻も早く見直し、対策を行う事が重要です、
地元で作られたものを地元で消費するなど、国内の食料自給率を上げる意識と行動。
そして生活用水を普段から節水する事が大切です。
普段の食生活や水に対する意識を見直してみては如何でしょうか?


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