トコジラミの生態・対策
2014-05-23 [記事URL]
トコジラミ(床虱)とは吸血性の寄生昆虫のことで、シラミと命名されていますが、 シラミ目ではなくカメムシ目・トコジラミ科の昆虫になります。 日本では昔から南京虫で知られています。 好発時期は5月~11月となります。 このトコジラミ、幼虫、成虫、オス、メス、すべてが吸血します。 成虫の大きさは約5~8mm。 体は卵形で扁平な形態をしています。 卵から約1週間で成虫になります。 またメスは、1日に5~6個卵を産みます。 トコジラミは吸血すると体が膨隆します。 体色ですが、吸血前はやや赤褐色ですが、吸血後は吸血した血が透けて見えるため 黒っぽくなります。 また、潰すと悪臭がします。 殺虫剤による衛生改善が進み、ほとんど見かけなくなっていましたが、近年になり 都市部を中心にトコジラミが急増してきました。 海外からの持ち込みが原因だと言われています。 欧米などでトコジラミが多く繁殖し、被害が拡大しました。 そのトコジラミが旅行者のカバンなどについて日本に上陸してしまったようです。 トコジラミに刺されると皮膚は赤く腫れ、強烈なかゆみに襲われます。 かゆみは1週間近く続きます。 1週間過ぎても治らない場合は、皮膚科で強めの薬をもらわなければなりません。 トコジラミは家屋内に生息していて、畳の上などに黒い点々があれば、それは トコジラミの糞です。 ダニと違って肉眼で見ることができます。 昼間は畳の継ぎ目やタンスと壁の隙間など、暗くて狭いところに潜んでいて 夜になると出てきて人の血を吸います。 トコジラミは全て駆除しないといけません。 一匹でも残ったらそこから増えていきます。 まず対策としては、とにかくこまめに掃除機をかける事です。 生息場所になるベッドや畳の隙間、布団やじゅうたんなど念入りに掃除機で 吸い取って下さい。 しかし根絶はかなり難しいそうです。 お困りの際は、是非とも駆除のプロである私たちにご相談下さい。
