2009-12-25 [記事URL]
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蛇口を捻れば透明で綺麗な水が直ぐに出てきます。私達の周りでは、
それが当たり前の光景で、『水』と言うと透明で綺麗なものを想像出来ますが、
発展途上国では『水』は不透明で濁った、私達から見ると「汚い」と思うものが
『水』と認識されています。
発展途上国ではこの濁った水が、当たり前に飲み水として飲まれています。
しかし、その水は雑菌や細菌などが繁殖しており、年間多くの人が
飲み水や生活用水によって亡くなっているのが現状です。
安全な飲み水を利用出来る環境にいる人の総数は1990年の41億人(世界人口の
78%)から2004年の53億人(世界人口の83%)にまで増えていましたが、
実際は人口増加があり、利用出来ない人の総数は全く変わっていません。
世界人口の約6分の1に当たる11億人もの人々が安全な飲み水を
安定的に確保し、利用出来ていないのです。
安全な飲み水を得られない人の内、80%はサハラ以南南アフリカや東アジア、
南アジアの地域に集中しています。
開発途上国で、家庭の水道や、蛇口から飲み水を得られている人の割合は
ほんの44%しかありません。
現在、日本のボランティア組織(iWP)が発展途上国を中心に、完成した井戸を贈るのでは
なく、現地の人達と共に、現地で調達した資材と道具を用いて井戸を掘削し、
完成させるプロジェクトを行っているそうです。
これは、再び現地の人達だけで井戸を掘削し、完成させられるようにする
為だそうです。
この様な活動を行っている組織の存在もあり、少しずつ改善されてはいますが、
まだまだ安全で透明・綺麗な飲み水を確保出来ない人達は多くいます。
私達は普段、当たり前の様に安全で綺麗な水を使用していますが、
その当たり前について今一度考え直し、使い方を変えていくべきなのでは
ないでしょうか?
2009-12-18 [記事URL]
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昨年あたりから、日本の各地でミツバチが激減しているという現象が起きています。
ミツバチは、ただ蜂蜜を集めるだけでなく、イチゴやメロンなどの果物や野菜の
受粉に必要不可欠な存在ですので、ミツバチの激減は野菜・果物などの不作に繋がり、
結果的に価格が高騰してしまうなど、私達人間に対して大きな影響力を持っているのです。
何故近年、ミツバチが激減しているのでしょうか?
農林水産省によると、寄生ダニ、もしくは農薬による大量死が有力とされていますが、
腐蛆(ふそ)病という伝染病でミツバチの幼虫が大量に死んでしまうケースも
報告されていますので、一概に何が原因とは断定出来ないようです。
また、環境問題による変化も少なからず今回起きている様なミツバチの激減に
関係していると言って良いでしょう。
ミツバチの激減を始めとした自然界での異常は、環境問題が密接に関係しています。
今回の様な現象以外にも、私達の周りでは様々な異常が起きており、その影響は
必ず何処かに現われています。
自然界の異常をサインと受け取り、少しでも環境問題に向き合い、
問題を解決していこうとする事が大切なのではないでしょうか。
2009-12-11 [記事URL]
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冬と言うと一面に広がる雪景色を想像される方が多いのではないでしょうか?
しかし、近年暖冬など様々な要因が影響を及ぼし、日本では降雪量が減少br />しており、スキー場などでは雪不足で営業が出来ないなどの被害も出ています。
雪が降ると、交通機関などに影響が出てしまい、余り好まない方もいるかも
しれませんが、降雪量が少なくなる少雪により水資源が不足し、稲作に
悪影響を及ぼします。
稲作などの農作物に悪影響が出てしまう、という事は日本の経済にも
勿論、影響は出ますので降雪量の減少は、私達に全く関係の無い事では
ないのです。
さて、この降雪量に密接に関係している暖冬が何故起きるのかと言うのは、
地球温暖化と太陽活動が要因とされていますが、全て地球温暖化と太陽活動が
原因と一概に言える訳ではなく、未だに原因ははっきりしていません。
しかし、地球温暖化が全く関係していないという訳ではありませんので、
これから地球温暖化の原因を如何に抑えていくか、無くしていくかというのが
重要になってきます。
地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の排出量を私達、一人一人が
減らしていこうと行動していく事が、地球温暖化による悪影響を
無くしていくのではないでしょうか。
2009-12-04 [記事URL]
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地球温暖化の影響と言うと、海面上昇や異常気象などが挙げられますが、
実は海が酸性になってしまっているという事はご存知でしょうか?
海は、大気中に排出される二酸化炭素の3分の1を吸収し、
海水のアルカリ性が弱まる酸性化が起きます。
海水がアルカリ性から酸性に変わってしまうと、炭酸カルシウムで形成された
プランクトンや貝の殻やサンゴが溶け出すと言う被害が出てしまう可能性が
非常に高くなります。
今はまだ、深刻な被害は出ていませんが、海水の酸性値が今よりも高くなって
しまった場合、プランクトンが死滅する事により、海の生態系に深刻な影響が
出ることは間違いありません。
それにより、漁業関係にも大きな影響が起こるでしょう。
日本は海洋資源に大きく依存している為、海の酸性化によってプランクトンが
死に絶えてしまった際の悪影響は計り知れません。
普段、私達が何気なく口にしている魚や貝なども食べる事が出来なくなって
しまうのです。
地球温暖化の影響を身近に受け止め、私達一人一人が少しでも
二酸化炭素の排出量を減らしていく事が重要なのではないでしょうか。
2009-11-27 [記事URL]
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秋から冬に季節が移り変わり、気温が急に下がったのもあって、
暖房の使用頻度がかなり多くなっているのではないでしょうか?
夏ではクーラーの設定温度を高めに設定し、服装で涼しさをカバーする
クールビズをご紹介させて頂きましたが、今回は暖房の設定温度を低くし、
ちょっとした工夫で暖かさを確保する事が出来るウォームビズについて
ご紹介したいと思います。
室温20℃がウォームビズの基本コンセプトです。
冷房の設定温度を高くするよりも、暖房の設定温度を低くする方が
二酸化炭素の削減量は多くなります。
しかし、暖房の温度設定を20℃にしただけでは、確かに二酸化炭素の排出量は
かなり減りますが、私達は充分な暖を取る事が出来ません。
そこで、部屋の温度を調節する工夫と体そのものを温める工夫を行う事で、
20℃の温度設定で充分な暖かさを確保し、過剰な暖房の使用を抑制しよう
というのが主な内容になります。
部屋の温度を調節する工夫
①暖かい空気を循環させる…暖かい空気は上部にたまる為、扇風機などを短時間
用いて循環させる事で部屋全体に暖かい空気が循環します。
②ブラインドを活用する…日中、陽がある時にはブラインドを開けて太陽の熱を取り入れ、
夜、日が落ちた時にはブラインドを閉める事で、部屋の保温効果を高めます。
③湿度を上げる…湿度を15%上げると室温を1℃下げても体感温度は変わらないと
されています。冬は湿度が下がりがちですので、植物や加湿器を使用し、
湿度を上げると良いでしょう。
体を温める工夫
①ひざ掛けを使用する…ひざ掛けは気軽に取り入れやすい保温アイテムの一つです。
下半身(特に太もも)をひざ掛けで暖める事により、足からの冷え対策になります。
②体を温める食材を食べる…大根など根菜類や生姜やニンニクなどの香味野菜は
新陳代謝を高め、内側から体を温めてくれる効果があります。
③ストレッチを行う…足や首を伸ばすなどのストレッチを行うと、血行が促進され
新陳代謝が高まり、冷えを防ぐ事が出来ます。
寒くなっている今の時期、上記のようなちょっと工夫をして過剰な暖房の使用を
控えてみては如何でしょうか?
2009-11-20 [記事URL]
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クリーンで環境に優しい発電方法と言うと、太陽光発電を始めとした色々な発電方法が
あります。以前、研究段階の環境に優しい発電方法である、波力発電について
ご紹介しましたが、今回は既に実装されている発電方法の一つ、『風力発電』を
ご紹介したいと思います。
風力発電は、殆どの方がご存知の通り、風の力により、風車の発電機などを
回して発電する発電方法です。
特徴の一つとして、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が少ない事が
挙げられます。
風力発電のメリットとして、
・温室効果ガスの排出量の低減効果がある
・太陽光発電と違い、夜でも発電が可能
・エネルギー自給率の向上が見込める
・比較的発電コストが低く、事業家が容易+規模によっては個人での運用が可能
などがあります。
しかし、メリットも多くありますが、
・風速の変動に伴い、出力される電圧などが需要と関係なく変動してしまう
・風車など発電機のブレード(回転羽根)に鳥が巻き込まれ、鳥が死傷してしまう
・周囲に騒音被害や、低周波による人体への悪影響がある
・観光地に風力発電機を設置する事で景観への影響がある
などのデメリットや問題もあるのです。
欧州では固定価格買い取り制度を軸にし、普及を進めており、中でもデンマークは
国全体の電力の2割が風力発電によって賄われています。
日本は先程挙げたような問題もあり、欧州諸国に比べると普及が進んでいません。
また、買い取り制度も様々な欠点が指摘されているのが現状です。
クリーンで環境に優しいと言われている風力発電ですが、デメリットや問題、
買い取り制度を見直し、解決していく必要があります。
2009-11-13 [記事URL]
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南極と言うと氷や雪、と言っても良いほど南極大陸は殆んど氷雪に覆われています。
実はその南極の氷が常に融解している事はご存知でしょうか?
南極の氷が解けだしたのは、地球温暖化が予想される前から起こっていたと
言われていますが、地球温暖化などの環境問題が顕著になり始めてから
融解する規模も大きく、スピードも早くなっているそうです。
また、大陸に近い場所では、最高気温が15℃を超えてしまい、
大規模な融解も起きてしまっています。
更に最高気温が上昇してしまっているのが原因で、南極に生息している
ペンギンの雛が、防寒用の羽毛の暑さにより死んでしまったり、
生態系が変化してしまい、白熊やペンギンの餌の確保が難しくなっているなど、
様々な影響が現われています。
南極の環境の変化により、海面の上昇も起こっており、その影響は、
沿岸部の地盤の変化で、高潮や波浪を引き起こす要因にもなります。
南極での出来事は遠い所の問題だと思うかもしれませんが、
島国である日本では、あらゆる面で影響を受けるものだと思われます。
そして、先にも述べましたが地球温暖化が加速する事によって、
より状況の悪化は有り得ます。日本に住む私どもも地球温暖化を
防止するという点では出来る事は沢山あるのではないでしょうか?
2009-11-06 [記事URL]
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いよいよ寒くなってきました。
この頃の時期から空気は乾燥していきます。
夏のジメジメの湿気に比べると過ごしやすい反面、様々な影響を及ぼします。
まず火災の原因にもなる静電気があります。
静電気は湿度が下がり、空気が乾燥した状態になる秋や冬に多く発生します。
空気中の水分が多いと電気は留まらずに流れているのですが、
空気中の水分が減り乾燥すると電気は流れにくくなり
人が金属を触ったりした時に急激に流れる為だといわれています。
相対湿度が35%を切ると、一般的に静電気が起こりやすくなり、
木綿や木などの天然素材など、本来は静電気が
起こりにくいといわれている物質にも静電気が発生しやすくなります。
※相対湿度=空気が結露せずに含むことのできる水蒸気量を1として、
これに対する実際の水蒸気量をパーセンテージで表したもの。
ちなみに静電気にも流れる電気は強さがあります。
2000V : 放電したとき、ビシッと指の外側に感じるが痛みなし。
3000V : チクリと痛みを感じる。針で刺された感じ。
4000V : 指に痛みを感じる。針で深く刺された感じ。
・・・といった具合です。
最近では、放電するグッズもたくさん売られているので注目してみてはいかがでしょうか?
乾燥により喉を痛めてしまったり、肌がカサカサになりがちになる以外にも、
喉の粘膜が乾燥し、充分に潤っていないと、風邪やインフルエンザに感染する
確立がかなり上がるので、お部屋などでは適度な加湿が大切です。
加湿器の設置の他に、濡れたタオルを部屋に干したりするのも効果的です。
これからの季節をより快適に過ごすためにも対策・準備をぜひしていきましょう。