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6月からは腸炎ビブリオにご注意!

2011-06-03 [記事URL]

▼詳細
6月から9月にかけて発生件数が増加する傾向にある腸炎ビブリオ食中毒。発生
件数ではサルモネラ食中毒と並ぶほど、日本における食中毒の原因を占めていま
す。

これは、刺身や寿司などの海産物を生食する事が多い日本の食文化と大きく関連
しており、海水温が20度を越える6月から9月までに多く発生します。今回はこの
腸炎ビブリオ食中毒についてご紹介します。

腸炎ビブリオは海水に広く存在しているため、魚介類を介した経口感染が主な感染
経路になります。原因食品としてイカや貝類が比較的多く挙げられますが、殆どの
魚介類の生食が原因となりうると言えます。

本菌の特徴として、他の食中毒の原因菌と比べて増殖スピードが非常に速い点が
あります。夏期に常温で放置した魚介類では、2~3時間の内に発症する菌数まで
増殖します。また、塩分を好む菌の為、漬物など塩分を含有している食品に二次感
染し、それが感染源となるケースもあります。

6~12時間後の潜伏期を経てから、激しい腹痛を伴う下痢を主症状として発症し、
嘔吐や発熱を伴う事があります。一般に2~3日で回復しますが、免疫が低下し
ている状態で発症すると、まれに腸炎ビブリオの毒素によって死亡してしまうケー
スもあります。

腸炎ビブリオは塩水を好む反面、真水や熱に弱い為、魚介類を生食する料理を作
る場合は真水でよく洗い、加熱する料理の場合は中心温度65度以上で1分間以
上の加熱調理を行いましょう。また、魚介類の肉汁や血液による二次汚染を防ぐ
為に、まな板や布巾、包丁等を魚介類用のものと使い分けると良いでしょう。

また、魚介類の調理に用いたまな板、布巾、包丁などの調理器具は、洗剤を使用
し十分に洗浄した後に、熱湯消毒か塩素剤に浸して殺菌を行って下さい。

これから暑くなると腸炎ビブリオが増殖しやすい環境となります。今回ご紹介した特
徴や対策を基に是非とも参考にしてみて下さい。


今の時期はご注意!カンピロバクター食中毒

2011-05-27 [記事URL]

▼詳細
5月下旬になり、以前ご紹介したカンピロバクター食中毒が最も発生しやすい時期
を迎えました。今回は改めて、このカンピロバクター食中毒の感染源や予防対策に
ついてご紹介します。

カンピロバクター食中毒は汚染された食品や水、保菌動物との接触により感染が
成立します。感染すると、コレラ毒素に似たエンテロトキシンという毒素を生産し、
その毒素により食中毒症状を発症します。

具体的には肉(特に鶏肉)の生食や加熱不十分、飲料水、生野菜のサラダ、未殺菌
の牛乳、保菌動物や鳥類などの糞により汚染された食品が原因となります。2006
年 欧州食品安全機関の報告によると、鶏肉の80%がカンピロバクターに汚染され
ているとの事です。

また、汚染されても臭いや味に変化はなく、潜伏期間が2~5日と他の食中毒の原
因菌と比べて長い事から、原因となった食品が残されていない事も多く、それによ
り、原因食材が特定されないケースも多くあります。

38度以下の発熱、下痢(粘血便)や腹痛が主な症状で、100個程の菌量(生の鶏肉
から出るたった一滴の雫程)でも発症し、2~5日間で回復しますが、稀に重篤化す
る事もありますので、日頃から行う予防対策が大切です。

カンピロバクターは中心部を75度以上、1分以上の加熱でほぼ不活性化する事か
ら、予防する為には充分な加熱調理と、肉類に触れた調理器具や手指の洗浄、生
食する野菜と肉類との接触を防止など、二次汚染の予防対策を行えば充分に感染
を防ぐ事が出来ます。また、冷凍や湯引きなどの方法では不活性化しないので注意
しましょう。

前述の通り、カンピロバクターは非常に強い感染力を持った食中毒菌ですが、充分
な加熱調理と洗浄、接触防止などの対策を行って頂くとしっかりと予防する事が出
来ます。

これら対策のポイントはカンピロバクターだけでなく、つい先日ニュースにもなった
O-111やO-157、サルモネラ菌食中毒などの発生予防にも繋がりますので、是非
とも参考になさってみて下さい。


チョウバエ発生の第一ピーク

2011-05-20 [記事URL]

▼詳細
5月半ばを過ぎ、徐々にジメジメとなり湿気が高くなってきました。これから6月から
7月にかけて、コバエの発生時期の第二ピークとなります。(第一ピークは3月から
4月)

厳密に言うとコバエという種類のハエは居らず、チョウバエやショウジョウバエ、ノミバ
エなど小さなハエ類の総称となります。

中でもハートを逆にした様な形のチョウバエは、屋内に侵入すると洗い場や洗面台
を始めとした水周り付近を飛び回る習性がある為、厨房等で見かけた事があるお客
様もいるのではないでしょうか。今回はコバエ類の一種であるチョウバエの生態や
対策などについてご紹介したいと思います。

チョウバエは澱んだ水や汚泥など不潔な場所で繁殖し、発生する為、病原体の伝
播者になる可能性が非常に高い害虫です。また、幼虫が人の泌尿生殖器や消火
器、気道、瞼などに寄生し、ハエ症(皮膚に痒みを伴う硬いしこりが出来たり、潰瘍
や重い外耳炎などを引き起こす)を発症するケースもあります。

前述の通り、チョウバエは澱んだ水や汚泥(スカム)が発生源となる為、屋内の浄化
槽や排水溝、下水溝が発生原因の場所となる可能性が高いと言えます。従って、
既にチョウバエが発生している場合や予防対策を行う場合は、上記の場所を中心
に対策を行う事が重要です。

幼虫対策は発生原因を取り除く事が大切です。幼虫の発生場所は汚泥(スカム)に
なりますので、汚泥は勿論の事、側溝の壁面や溝の蓋裏、排水溝に付着しているヌ
メリを徹底的に取り除き、清掃を行って下さい。

また、その他の予防方法として、排水溝などへ塩素系漂白剤をお湯で希釈したもの
を流すと効果的に発生している幼虫を駆除する事が出来ます。

成虫対策はまず侵入を防ぐ事がポイントです。窓や扉を開けたままにしない事。そ
してマンホールに隙間があった場合、その隙間を無くし、排気管に網を張って頂くと
外部からの侵入を防ぐ事が出来ます。

チョウバエの成虫は比較的足元付近を飛ぶ傾向がありますので、ハエ捕りリボンや
粘着シートなどを下方の作業の邪魔にならない場所に設置して頂けると効果的に侵
入している成虫を捕獲出来ます。FCCでは設置場所を選ばず、簡単に設置可能なム
シポンと言う飛来昆虫捕獲器も取り扱っておりますので、お困りでしたら是非お問い
合わせ下さい。

チョウバエは水に対して非常に弱く、前述の通り熱湯などをかけるだけでも駆除する
事は可能ですが、ヌメリや汚泥などが残っていると再度発生する恐れがあります。
今回ご紹介した対策を元にチョウバエそのものが発生しにくい環境づくりをしてみて
下さい。

最後に、FCCではチョウバエの繁殖時期や生態を踏まえて構築した人体や環境に
優しいFCC MOTH FLIE SSYSTEM(コバエ駆除システム)がございます。チョウバエ
の本格駆除を検討されていましたら、是非ともご相談下さい。


食肉の生食・加熱不十分に注意!

2011-05-13 [記事URL]

▼詳細
つい先日ニュースにもなった食肉を生で食べてしまう事で発生してしまった食中毒。
亡くなられた方も出ており、非常に大きな問題となっております。今回は私達の身近
な食品である食肉の生食や加熱不十分によって発生する食中毒について改めてご
紹介したいと思います。

肉やレバーなどの食肉を加熱調理せずに食べたり、加熱不十分な状態で食べたり
すると、たとえ新鮮な状態の食肉であってもO-157やサルモネラ、カンピロバクター
などの食中毒になる危険性があります。

と言うのも、健康な家畜(牛、豚)や家禽(鶏など)でもその腸管内にはO-157やサル
モネラ、カンピロバクターなどの食中毒菌が存在している事が多く、食肉処理を行う
段階で、状況により腸管内の食中毒菌によって汚染される可能性があるのです。

今回問題となったO-111という食中毒菌はあまり聞き慣れない名前の食中毒だと
思いますが、これはO-157と菌の表面にあるO抗原の違いによるもので、症状は
O-157と同様で、ベロ毒素という強い毒素により腸管内で血性の下痢を引き起こし
激しい腹痛を伴います。

食肉による食中毒発生を未然に防ぐ為には

①十分な加熱調理…生食は避け、中心温度が75度以上で1分間以上加熱
②調理器具の使い分け…食肉から他の食材への二次汚染を防ぐ為に、まな板や包
丁などの調理器具は他の食材と使い分けましょう。
③手指・食材の徹底洗浄…食肉を取り扱った後、そのまま他の食材に触れると二次
汚染に繋がる恐れがあります。食肉を取り扱った後は必ず手洗いを行いましょう。

上記3つのポイントが重要になります。これらの対策を基に、是非とも食肉による食
中毒予防対策を行ってみて下さい。


クロゴキブリの生態

2011-05-06 [記事URL]

▼詳細
カサカサと動き回り、チャバネゴキブリと並んで不快害虫の代表とされる『クロゴキ
ブリ』。黒光りし、不快感を与える見た目だけでなく、その体にはチャバネゴキブリと
同様に食中毒菌や病原微生物などを保有している事もあり、衛生面で問題になる
ケースも多くあります。

クロゴキブリは元々中国南部が原産地と言われ、熱帯から亜熱帯にかけて世界に
広く分布しています。日本国内では、本州を中心に分布していましたが、暖房機器
の普及により分布が拡大され、北海道にまで定着しています。

前述の通り、食中毒菌や病原微生物の伝播者となる事や、食品に迷入して異物混
入事故となったり、電気機器類に侵入し故障の原因となるなど、その被害は前回ご
紹介したチャバネゴキブリとほぼ同じと言っても良いでしょう。

チャバネゴキブリは翅があっても飛ぶ事が出来ない為、単体での活動範囲は狭い
のですが、クロゴキブリは飛ぶ事が出来る為、単体での移動範囲はチャバネゴキブ
リに比べて広いのが特徴です。

クロゴキブリは、1mm~2mmと非常に狭い隙間でも侵入出来る為、一般のご家庭で
すと網戸の隙間や、ドアを開け閉めする時に侵入してくるケースが多くあります。室
内に侵入してくる大きな原因としてはゴミがあります。特にゴキブリにとって魅力的な
ゴミは餌となるものが豊富にある生ゴミです。生ゴミを捨てるまで保管する場合は予
防措置として、密閉出来る入れ物に入れて保管すると良いでしょう。

生ゴミ以外の髪の毛や紙等のゴミも、雑食性であるゴキブリにとっては格好の餌と
なりますので、ゴミが落ちていない、清潔でゴキブリが生息し難い環境を維持して頂
ければと思います。

また、弊社のFCCコーキング剤はチャバネゴキブリだけでなく、侵入してくるクロゴ
キブリに対しても高い駆除効果を発揮します。クロゴキブリが侵入してきた場合でも
しっかりとFCCコーキング剤をくまなく施工しておりますので、ご安心下さい。


飲食店で発生するチャバネゴキブリ

2011-04-28 [記事URL]

▼詳細
飲食店の厨房などで発生し、増殖していくチャバネゴキブリ。このチャバネゴキブリ
は、屋内に分布する代表的なゴキブリで、日本では江戸時代末期にはもう既に発見
されていたそうです。

チャバネゴキブリは20度以上の湿度の高い場所であれば、日本全土1年中見られ
ます。湿度が高くなる6月から8月は特に行動が活発になりますが、全く姿を見なく
ならないという時期は無いと言えるでしょう。

チャバネゴキブリの被害は、見た目の不快感や恐怖感、嫌悪感を与えるだけでなく
食品等への異物混入事故や、体や排泄物に付着している食中毒菌や病原微生物
の媒介等衛生面での危険性があります。また、熱源を求めて電気機器類に侵入し
故障の原因となるケースも少なくありません。

この様に様々な所へ分布するチャバネゴキブリですが、クロゴキブリと違う点は翅
があっても飛べず、行動範囲が狭い点です。飛ぶことが出来ないにも関わらず、様
々な所から侵入してくる要因の一つが食材等の搬入物です。

チャバネゴキブリや卵が搬入物に付着し、そのまま店内に侵入してしまうなど、飲
食店では侵入機会が多くあります。FCCでは施工時にしっかりとFCCコーキング
剤を什器の奥や隙間、ゴキブリが好む場所にくまなく塗布しておりますので、搬入物
にチャバネゴキブリや卵が付着し、侵入してきた場合でもゴキブリはコーキング剤
を食べ、しっかりと駆除出来ますのでご安心下さい。

ただ、前回にご紹介した様に、什器下などにゴミなどチャバネゴキブリにとって魅力
的な餌があると、FCCコーキング剤の駆除効果も低くなってしまいます。ゴキブリを
確実に駆除する為には、お客様と私共との協力体制が必要不可欠です。

FCCではただゴキブリを殺虫剤で駆除するのではなく、人体や環境に優しいFCC
コーキング剤を用いて行うコーキング施工方式と、どうすればゴキブリが発生し難
い環境作りが出来るのか環境的防除としてご提案をさせて頂いております。

一年間の年間保守契約にて、FCCではしっかりとゴキブリが居ない環境を維持さ
せて頂きますので、どうかご安心頂ければと思います。


ゴキブリ発生予防のポイントは床のチェックから!

2011-04-22 [記事URL]

▼詳細
4月半ばを過ぎ、平均気温が高くなってきました。暖かくなった事で、お客様が不安
に感じられる事と言えば、恐らくゴキブリなどの害虫の行動が活発化してくるのでは
ないかと言う点ではないでしょうか。

チャバネゴキブリや、クロゴキブリなどに共通している事は寒さに弱く、高温多湿を
好む特徴を持っている点です。その為、今の暖かくなってきている時期は丁度、ゴ
キブリにとって動きやすい環境にあります。

飲食店様で良くご相談頂くチャバネゴキブリは翅があっても飛ぶ事が出来ない為、
活動範囲は狭いのですが食材が入ったダンボール等に付着し、容易に店内に侵入
してしまいます。

FCCではその様な経路でゴキブリが侵入してきた場合でも、什器の奥や隅々まで
徹底的にFCCコーキング剤を施工しておりますので、しっかりと駆除する事が出来
ますが、ここで是非とも気をつけて頂きたいポイントが床に落ちてしまうゴミです。

シロップの使用後の空容器や紙、ちょっとした野菜クズなどが床に落ちてしまい、営
業後の清掃の際に撒かれる水や、空調の風の流れにより、手の届き難い場所まで
入り込んでしまうゴミは、侵入してきたゴキブリの格好の餌となってしまうのです。

ゴキブリの格好の餌であるゴミが床にある状態ですと、施工したFCCコーキング剤
の駆除効果が低くなり、再発生の可能性が高くなります。

再発を未然に防ぐ為にも、清掃を行われる際は見える箇所だけでなく、什器下など
普段あまり目の付きにくい所にも目を向け、ゴミが溜まっていないかをチェックして頂
き、もしゴミがあった場合は手が届きにくい奥へと入り込んでしまう前に取り除く事を
心掛けてみて下さい。


カンピロバクター食中毒を予防しましょう!

2011-04-15 [記事URL]

▼詳細
4月に入り、徐々に暖かくなってきました。冬から春に移り変わると感染者が増える
食中毒がカンピロバクターによる食中毒です。今回はこれから注意する必要がある
カンピロバクター食中毒についてご紹介したいと思います。

カンピロバクター食虫毒の主な原因食品は、生もしくは加熱調理があまりされてい
ない鶏肉(鶏刺し、タタキ)、加熱不十分な鶏肉(鶏鍋、焼鶏、バーベキューなど)、あ
るいは鶏肉から調理過程の不備により二次汚染された食品などです。

カンピロバクターに感染し、食虫毒を発症すると、発熱、腹痛、下痢や血便などを
伴う腸炎症状がみられます。通常では医療機関にかかり治療をすれば2~5日で
回復しますが、まれに症状が長引いたり、虫垂炎や腹膜炎などの症状もみられる
ケースもあります。潜伏期間が他の食中毒に比べて2~7日間と長いのも特徴で
す。

近年、カンピロバクター食中毒発症者が日本国内で増加した背景には、生や半生、
さっと湯引きしたものを好むなど食肉の生食化が広まっているのがあります。生食
した人全てがカンピロバクター食中毒を発症するという訳ではありませんが、食肉
の生食は発症する可能性が非常に高くなると言えるので注意が必要です。

カンピロバクター食中毒を予防するには、食中毒予防の三原則が非常に重要なポ
イントとなりますので、食中毒予防の三原則、①菌をつけない ②菌を増やさない
③菌を殺菌する を踏まえて対策をご紹介します。

①菌をつけない…清潔な状態を維持する為の手洗いは勿論の事、食器や包丁、ま
な板などの調理器具を良く洗い、熱湯消毒をしたり漂白剤で殺菌する等を徹底しま
しょう。

②菌を増やさない…食材は極力鮮度の良いものを選び、作り置きはなるべくしない
様にしましょう。また、保管の際は常温ではなく冷蔵庫で保管するようにして下さい。

③菌を殺菌する…カンピロバクターは感染力が強い反面、熱に弱い特徴がありま
す。従って、食肉を調理する際に中心部が75度で1分間以上加熱する事でしっか
りと殺菌出来ます。

これからカンピロバクター食中毒の発生件数が増加する可能性が高くなります。今
回ご紹介した予防のポイントを是非とも参考にしてみて下さい。


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