殺虫剤の危険性
2013-11-01 [記事URL]
皆様こんにちは。 10月ももうすぐ終わり、今年も残すところ後2ヶ月になりますね。 今年にやり残しが無いように今一度周辺の仕事や物のチェックをしてみましょう。 さて、毒入り餃子で話題になりました、メタミドボスやジクロルボス。 これらの殺虫剤は通常、用法・用量を守って使用する分には周囲に害を及ぼす事は殆ど無いのですが、誤った使用方法をしてしまうと多大な害を及ぼす事の、いい例とも言えると思います。 そこで今回は、家庭用殺虫剤の使用の注意をお伝えしたいと思います。 ☆吊り下げ型の殺虫剤☆ 以前もお伝えしましたが、天井などに黄色いネットに覆われたプラスチックの板を目にする事があります。 これがまさに、今話題のジクロルボス(DDVP・有機リン系殺虫剤)を有効成分とする殺虫剤です。神経間の伝達を阻害し、昆虫にはこれを解毒する酵素がないので死に至ります。 吊るしているだけでハエや蚊、ゴキブリなどを駆除します。プラスチック板から蒸散して6~7畳の広さに一個吊るすだけで、2~3ヶ月ほど効果が持続します。 人間におきましては解毒する酵素を持っていますので微量なら死に至りませんが、神経(特に自律神経)に異常を来たします。 使用する場合は、部屋等の空間ではなく、人の立ち入らない場所(マンホール内や浄化槽内等)に限定して使用しましょう。 ★可燃性の殺虫剤★ エアロゾル式の家庭用殺虫剤は広義の石油製品で可燃性もあるため、火に向かって噴射すると炎上する危険性があります。また、ガスモレ警報器が誤動作する場合あります。 古い外釜式の風呂やガスレンジの傍(火器周囲)で使用すると、燃焼又は爆発の危険性があります。 使用する場合は、火元やガス栓に注意して使用しましょう。 ☆煙霧式の殺虫剤☆ 煙霧式の殺虫剤は電気機器使用中に使用すると、火花などにより発火又は爆発の恐れがあります。 使用後も、その薬剤はカーペットや壁、什器等に残ってしまいますので、お子様やペットがいるご家庭では、換気を充分にして完全に揮発させる必要があります。 また、害虫駆除のプロの目から言わせて頂ければ、煙霧式殺虫剤はその煙が意外と害虫の生息箇所まで届かない為、特にゴキブリ駆除の使用には困難です。 これらの様に殺虫剤には、生物を殺す成分が含まれている為、使用には正しい知識と、用法・用量で使用しなければ危険という事を認識して頂きたいと思います。