朝食について
朝起きた時は、血糖値が低く、内蔵や神経、脳の働きが低下した状態です。こうした機能
を正常に戻し、意識がしっかりして身体を目覚めさせるのが、朝食の役割です。朝食を抜
くとエネルギーが行き届かず、体温と血糖値が上がりません。
その為、「目覚めの悪い状態」、「勉強や仕事の能率が上がらない」、「集中力が低下して午前
の活動に支障をきたす」等が起こります。食事でとる糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋
肉に蓄えられます。
グリコーゲンはブドウ糖になり脳・神経・赤血球のエネルギー源になります。なので、肝
臓に蓄えられるグリコーゲンは50グラムです。この量では6~8時間しかもたないのです。
だから3回の食事が必要になるのです。朝食には、お腹が空いたのを満足させるだけでは
なく、夜眠っていた体と頭を目覚めさせ、1日の生活リズムを規則正しくする役割があり
ます。
朝食は眠っている身体やエネルギー不足の脳を働かせる為の食事です。沢山の量は必要あ
りません。午前中に必要なエネルギー量にとどめます。糖分となる炭水化物はパンでもご
飯でもかまいませんが、腹もちの良さや、納豆・みそ汁など副食の栄養を考えると、ご飯
に軍配があがるようです。
昼食は、夕食までのつなぎと考えて、午後の活動に必要なエネルギー量を補います。炭水
化物やたんぱく質等を摂りましょう。満腹で眠くなる様なら、少し控えめにするといいで
すね。また、適度な脂肪分があると、夕食まで空腹を抑えられる様です。
夕食は一日の締めくくりとして、バラエティ豊かなメニューでさまざまな栄養素をきちん
と摂りたい食事です。ただし、ここでも腹八分目(お腹がいっぱいになる前に食事を止め
る)を忘れずに、寝る前に消化出来る量に抑えましょう。
また、夕食が遅くなる時には、適当な時間に軽く間食を摂り、脳がエネルギー不足になら
ない様に気をつけましょう。遅い夕食の食べすぎを防ぐ事にも繋がります。これらは一般
的な食事についての事で、人それぞれ職業や健康状態により、ライフパターンや生活リズ
ムも違います。これを機会に、1度ご自身やご家族の食生活を見直してみてはいかがでしょ
うか?