地球を救う!?「ホンダワラ」
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近年、地球温暖化、原油価格の高騰など、様々な視点から「ガソリンに代わる燃料」という事で「バイオ燃料」に注目が集まっています。
バイオ燃料は植物から作られ、燃焼すると二酸化炭素が発生します。これは元々、植物が成長過程で取り込んだ二酸化炭素に由来するものなので、大気中の二酸化炭素量を増やさなくて済むと考えられ研究が続けられています。
しかし、現在バイオ燃料の原料としてトウモロコシやサトウキビ、大豆や小麦などの食料品が使われ、これら原料の生産を増やすための森林の伐採や、食糧の価格高騰など、多くの問題を引き起こしています。
そこで、現在日本では海藻からバイオ燃料を作る研究が進められてます。
中でも「ホンダワラ」という海藻がバイオ燃料の抱えている問題を解決してくれるのではないかと期待されています。
ホンダワラの養殖は日本では6年ほど前に成功しています。ホンダワラは1年で2~3メートルになるなど成長が早く、また農作物のように肥料などは要らず、海に網を張るだけで大量のホンダワラが養殖できる点が評価されています。
日本の経済水域は国土の約13倍近くあり、ほとんどが未利用の海域になっています。
この広範囲の海域を使い、バイオ燃料の原料であるホンダワラを100キロ四方で養殖を行なえば、ガソリン量に換算して2000万キロリットル、日本のガソリン使用量の3分の1をバイオ燃料で賄えるようになると考えられています。
しかし、まだまだホンダワラのバイオ燃料化は技術的な問題、海水温の上昇などの環境の変化にホンダワラが適応できるか、など課題が残されています。