恐怖!マダニが媒介するウイルス!
2013-02-22 [記事URL]
▼詳細
皆様こんにちは。
2月後半に入っていますが、まだまだ寒い日が続きそうです。早く暖かくなって欲しいです。
春といえば、ダニが活発に活動し始める時期です。(虫全般に言えることですが・・・)
最近ニュースで殺人ウイルスを媒介するとして、マダニが話題になっていますね。
そこで今回は、殺人ウイルスとマダニの予防策について紹介したいと思います。
まず、殺人ウイルスについてです。
発症すれば致死率10%以上。ワクチンもないマダニ媒介の「重症熱性血小板減少症候群(以下SFTS)」。
日本には元々あったウイルスでしたが、国内での死亡例が確認され、ウイルスが潜在する可能性が高くなり、騒然となっています。
SFTSウイルスを保有するマダニに噛まれると、血流に乗ったウイルスが人間の細胞の中に入り増殖します。
症状としては発熱や倦怠感、食欲低下といった、まるで風邪のような症状から始まり、重症化するとさまざまな臓器が障害されるなどして命を脅かします。
このSFTSウイルス、2011年に中国で発見されましたが、これまで国内で確認されたウイルスは日本固有のものである可能性が高く、以前から身近に存在していたと考えられます。
国内で死亡例が出ており、未だ感染経路が不明なSFTSウイルスですが、感染力は低いようです。
感染者と濃密に接触しない限り、人から人へ感染するのは、極めて少ないと思われます。マダニを介する感染経路が最も多いのですが、羊や牛などの哺乳類が感染しても、ウイルスは比較的早い段階で排除されて無症状なのです。
つまりは、インフルエンザのように大流行するような伝播能力は、SFTSウイルスは持っておらず、感染能力は比較的低いと推定されています。
仮に感染能力が低くても、屋外でマダニに咬みつかれると、感染リスクが高まることは事実です。春のハイキングなど屋外へ行く場合には、長袖のシャツや長ズボンなどを着用して、マダニに咬まれないように気をつけましょう。
衣類についたマダニは、長袖シャツの袖口などから侵入することがあります。屋外に出かけた際は一緒にいる方と、お互いに衣類にマダニがついていないか、こまめに確認しましょう。
また、シャツやズボンの袖口をゴムバンドなどで塞ぐと良いでしょう。マダニはSFTSだけでなく、ツツガムシ病や日本紅斑(こうはん)熱など、別の病気も媒介しますので、咬まれないように注意が必要です。
万が一咬まれてしまったときには、無理にマダニをはがそうとすると、マダニの一部が皮膚の中に残ることがあるので、医療機関で処置をしてもらうのが無難です。
また、SFTSウイルスはアルコール消毒に弱いですが、咬み傷を消毒しても、ウイルスがすでに体内に入っていると効果はありません。発症すれば有効な治療薬はないので、マダニを避けることがなによりの予防法です。
むやみに恐れる必要はありませんが、感染リスクを減らすようにしましょう!