大田区のアスベスト被害:新たに住民45人が胸膜プラーク発症 /東京
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大田区でアスベスト(石綿)を吸い、中皮腫などを発症した住民が見つかった問題で、区は29日、新たに50~80代の住民45人が石綿を吸い、胸膜プラークを発症していたと発表した。健康への影響はほとんどないという。
区は昨年12月、区内の東京労災病院から情報提供を受け、石綿被害を受けた住民8人を確認。同区大森南地区に石綿を作る工場があったこともあり、2~3月に同地区近隣の住民や元住民916人を対象に無料健康診断を実施、45人の被害者を発見した。
うち、3人は工場の元従業員で、32人は工場の元従業員の家族ら。残り10人は工場に入ったことがない住民で、大気中の石綿を吸ったとみられるという。
(胸膜プラークとは、主として壁側胸膜(肺の外の膜で胸腔にくっついている薄い膜)に生じる両側性の不規則な白板状の肥厚です。厚さは1~10mmと多彩ですが、多いのは1~5mmのものです。胸膜プラークそれ自身では肺機能障害を伴わず、胸膜の疾患を意味するものではないのです。)