カメムシ

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カメムシ

かつてのカメムシは山地や田舎に多く見られ、栽培植物につくものがあり、重要な農業上 の害虫が多かったようですが、最近は平地や都会にも普通に見られるようになってきてい て、不快害虫としての被害が増大しています。   カメムシ類は、セミなどと同じ半翅目(はんしもく)に属する昆虫の総称で、日本ではお よそ800種が知られています。その多くは、危険を感じることにより悪臭のする分泌物 を排出します。   カメムシの寿命は成虫で約1年、季節ごとにエサを求めて移動するものが多いです。夏は カメムシの活動期であり、交尾・出産期でもあります。卵は、幼虫のエサとなる植物の近 くに産み付けます。   越冬した成虫は夏に子孫を残し、一生を終えます。秋のカメムシは新しい世代のカメムシ だけが残り、食料を追い求め、早々と越冬準備にかかります。その際、カメムシは建物の 隙間を見つけて侵入してきます。   カメムシが臭いを出すときは3つあるとされていて、外敵に対しては毒物および忌避物質 として作用(防御)、仲間に対しては、警報フェロモンとして逃避行動を引き起こすように 作用します(警報)。   また緩やかに少量放出された場合には、集合フェロモンとして作用し集合を促す機能もあ るようです(集合)。警報で一旦バラバラになったカメムシが、これによって違う場所に再 び集まることが出来るのです。   カメムシ類は種類が多い上、発生植物がカメムシの種類によって異なるので、特定するの は困難です。発生場所が分かっても、その草や樹木を刈り取ってしまうなどしなければ発 生を繰り返すので、根本的な解決(飛来をゼロにする)のは難しい害虫です。   そのため、対策・駆除方法は屋内へカメムシを入れないようにする「侵入防止対策」が最 も有効な方法となります。カメムシは建物の隙間を見つけて侵入してきます。屋内に侵入 する前、壁や窓などに止まります。   特に、日当たりの良い壁面に止まっていることが多いです。そのため、あらかじめ壁面な どに殺虫剤を処理しておいて、処理面にとまったカメムシを駆除し、屋内へ侵入するのを 防止します。   その上で、侵入口となりうる換気扇口や給排気口、建物の隙間等にも粉剤を仕掛けていき ます。殺虫剤の有効期限を把握して、繰り返し行うことが重要です。それでも全ての隙間 をカバーする事は不可能ですので、侵入されてしまう可能性もあります。   屋内に侵入したカメムシは、低温時は物陰に潜んでいますが、室温が上がってくると天井 や壁を徘徊したり、照明の周りを飛び交ったりします。カメムシは開けた空間を好んで飛 び、白色や黄色など光をよく反射する物体に誘引され飛来するのです。   もしも侵入を許してしまった場合は、危険を察すると悪臭を放つ為、刺激しないようにそ っと外へ逃がすと良いでしょう。また、即効性に優れた殺虫剤を直接噴射して駆除するの も有効です。   カメムシの臭い物質はトランス2ヘキサノールといい、親油性のため油に溶けます。 もしも手に臭いがついてしまった場合、オリーブオイルなどの食用油をまんべんなく塗り、 よく馴染ませた後、石鹸などで洗浄します。これで悪臭から解放されます。   この悪臭、カメムシにとってもきついようです。狭い容器にカメムシをいっぱい入れてお くと、なんと、お互いの臭いで気絶してしまいます。どれか一匹が臭いを出すと、その臭 いを嗅いだ別のカメムシが、先に述べた習性の一つ(警報)から臭いを出します。   その臭いを嗅いだ別のカメムシが臭いを嗅いで…と連鎖的になってしまい、全員失神して しまうようです。死亡してしまうこともあるそうで、面白いような恐ろしいような話ですね。


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