2010-04-30 [記事URL]
▼詳細
最近、様々なメディアがマイバッグ運動について取り上げ、多くの人にマイバッグと
言う言葉が知られる様になりました。このマイバッグ運動は大量消費されているレ
ジ袋削減が目的であり、一人一人が直ぐに実行出来る最も身近な環境保護運動
です。
現在、日本国内では年間約300億枚ものレジ袋を消費しています。これは国民一
人あたり、年間約300枚使用している計算になり、その殆どがゴミとして捨てられて
いるのが現状です。
レジ袋は石油精製によって出来るナフサが原料です。レジ袋1枚につき、約20ml
の石油を使用する為、年間300億枚×20ml=60万キロリットル(2リットルペットボト
ル30億本分相当)の石油がレジ袋の為に使用されている事になります。と言う事
は、私達一人一人がレジ袋ではなく、マイバッグを使用していけば、その分の石油
が削減出来る事になるのです。
また、マイバッグの使用は同じマイバッグを長く使用し続ける程、環境負荷の軽減
効果が高まります。同様に、マイバッグ自体も石油量がより少ない袋(石油原料で
ある合成繊維製ではなく天然繊維製など)に変えると効果は大きくなります。
レジ袋の原料である石油は地球上の限りある資源の一つです。少しでも石油使用
量や環境負荷を減らす為にも、まずは一人一人が「レジ袋はいりません」と言ってみ
る事が、今起きている環境問題の解決に繋がるのではないでしょうか。
2010-04-23 [記事URL]
▼詳細
先日起きたアイスランドでの火山噴火によって、イギリスやフランスなど欧州やロ
シア、エジプトを含む26カ国で空港閉鎖や空路規制されていました。今回の火山
噴火による影響は現地の空港で足止めされている方達だけではなく、様々な場所
で影響が出ていたのはご存知でしょうか。
日本では、空路を通じて輸入していた食品に影響が出ています。今回は、欧州の
空港が閉鎖されたり、空路規制が行われていた為、チーズやハム、黒マグロなど
の輸入が一時的にストップし、飲食店などにも影響が出ているそうです。
今回はアイスランドの火山噴火による空路規制原因で、日本への空輸が一時的に
ストップしただけに止まりましたが、いつ地球温暖化による異常気象などが原因で
どこの国が日本への輸出を止めてしまうか分からない状況にあります。
現在、日本の食糧の約6割は海外からの輸入に頼っているのが現状ですので、食
べ物が直ぐに大量に手に入るという便利さに甘んじたままでいると、この先、全ての
輸入がストップしてしまった場合、今の豊かな食生活は一変してしまいます。
今まで輸入していた食品が全て輸入出来なくなった場合、肉や小麦、油を多く使用し
た料理は殆ど食卓に上がる事が無くなり、3食全てが白米、ジャガイモ、多少の野菜
、そして1食だけ一切れの魚のみになると予想されています。
地球温暖化による異常気象や気候の変化は、既に世界各地で発生しています。今
はまだ大丈夫、自分には関係の無い事だと思わずに、地球温暖化対策である二酸
化炭素排出量を少しでも減らす対策や、今の輸入食品に頼っている食生活を一人
一人が見直していくことが大切なのではないでしょうか。
2010-04-16 [記事URL]
▼詳細
最近、二酸化炭素削減効果があると注目されているLED(発光ダイオード)電球。
各メーカーからも様々なLED電球が発売され、皆様もテレビなどで目にされる事が
多くなってきたのではないでしょうか。
LED電球は、一般的に使われている白熱電球や蛍光灯などと比べて、寿命が長い
と言うのが多くある特長の一つです。白熱電球が平均1000時間、蛍光灯が平均
12000時間に対し、LED電球は40000時間から最長で50000時間と非常に長い為
1度購入すると、長期間、買い換える必要が無くなります。
また、LED電球を使用する事による最大のメリットとして、消費電力の少なさが挙
げられます。60W相当の白熱電球の消費電力は約54W、蛍光灯の消費電力が約
12Wに対し、LED電球の消費電力は、約7.5Wと、白熱電球と比較すると消費電
力は7分の1~8分の1とかなり少なくなります。消費電力が少なくなると、その分
排出される二酸化炭素の量も削減される為、結果的にエコに繋がるのです。
他にも、ガラスを使用していないので落として割れてしまう危険性も無い為、小さな
お子様がいる家庭でも安心して使用出来るほか、蛍光灯に比べて紫外線や赤外
線を殆ど放出していない為、書類などの紙が色褪せる事が無くなったり、虫が集ま
りにくくなるなどの効果もあります。
そろそろ電球を替えようと考えている方は、一度環境に対しても勿論、経済的にも
優しいLED電球を購入してみてはいかがでしょうか?
2010-04-09 [記事URL]
▼詳細
日本では四季ごとに様々なイベントがあります。お花見、花火、海水浴、お祭りなど
のイベントで多くの人が1つの場所に集中すると、ゴミの問題がつきまといます。大
量に出たゴミは一部のマナーの悪い人達によりポイ捨てされたり、指定のゴミ置場
などでも分別されずに捨てられ、溢れていたりします。
今の時期ですと、お花見が各地で開催されていると思います。お花見でも大量に出
るゴミは長年に渡り問題になっています。特設されたゴミ置場でも捨てられるゴミが
多すぎる為収集しきれず、結果的にゴミの山が築かれてしまっている映像をテレビ
などでご覧になった方もいるのではないでしょうか。
多くの人が一つの場所に集中する為、ある程度は仕方がない部分もあるかもしれ
ませんが、これらのゴミは1人1人の工夫次第でグッと量を抑える事が出来ます。
例えば、地面に敷くビニールシートもすぐボロボロになって駄目になってしまったり
汚れてしまったものをその場で捨ててゴミになってしまう事も多くあります。これをウ
レタン製のマットや茣蓙(ござ)に変えれば、汚れも拭き取りやすい上に保温性も高い
ので、地面の冷えも伝わりにくくなり、寒さ対策にもなります。また、強度もあるので
ボロボロになり難く、来年も同じように使用する事が出来ます。
また、マイコップやマイ箸を持参すれば、事前の買出しで紙コップや割り箸を買わず
に済みます。更に飲み物もビールなどは大きな容量のものをいくつか買う様にして
マイコップに小分けをして飲めば、かさ張る缶ゴミも最小限に減らせます。
チューハイやカクテルも350ml缶で数種類買うのではなく、2リットルサイズのソフト
ドリンクを使用し、自分たちで作る事で更にゴミを減らす事が出来ます。おつまみや
食べ物も、なるべく作って持っていく事で包装などの細かなプラゴミも減らせます。
購入費用も節約出来るので、経済的です。
この様な工夫の積み重ねでゴミの量は激減します。ゴミの量を減らし、小さく纏(ま
と)めてしまえば、各々で分担して簡単に持ち帰る事が可能です。この様にゴミを減
らす事は、もちろん環境の為ではありますが、なによりも一人一人のマナーの問題
も関連しています。
自分達さえ良ければいいという考えでは周りに迷惑が掛かってしまいます。皆で気
持ちよく綺麗な桜を楽しめる様に心がけましょう。それが身近なゴミ問題の解決にも
繋がっていきます。
2010-04-02 [記事URL]
▼詳細
屋久島や知床、白神山地の自然遺産、原爆ドームや最近登録された石見銀山など
が日本の世界遺産の代表として挙げられます。日本各地に存在している史跡や自
然が世界遺産としてユネスコに認定されますが、昔から日本のシンボルとして様々
な短歌や俳句、絵の中に登場している富士山は未だに世界遺産として認定されて
いません。
何故、富士山が世界遺産に認定されないのか。その原因は様々な問題が関わって
いますが、中でも深刻なのがゴミ問題です。富士山の山肌には空き缶や吸殻などの
ゴミが至る所にあります。殆どの登山客が夜間に登山する為、暗いからとつい捨て
られているゴミや、岩陰に隠す様にこっそりと捨てられているゴミが、富士山が世界
遺産に認定されない原因なのです。
中には山小屋に集めたゴミや持ち込んだ物のゴミの処分を頼む方もいるそうです
が、ゴミを集め、富士山から撤去するには、ブルドーザーを使用する為の費用が必
要だったり、人件費が掛かったりなど、多くのコストが必要になります。
富士山のゴミ問題は一人一人、自分が出したゴミを持ち帰り、処分すれば殆ど解決
出来る問題です。また、富士山だけではなく、町中や家の近所などでもゴミは落ちて
います。
誰かが片付けて処分してくれるから、自分は困らないから問題では無いと思わずに
一人一人がゴミ問題に対して意識を持ち、行動していく事が、富士山が世界遺産に
認定される事や、私達の周りで起きているゴミ問題の解決に繋がるのではないでしょ
うか?
2010-03-26 [記事URL]
▼詳細
季節外れの暖かさの日が来たと思えば、急に真冬並みの寒さが戻ってきたりなど
ここ最近気温の変化がおかしく、異常気象とも言われています。日本では、異常気
象は30年に1度の割合で起こった著しく天候に隔たりが現われた希少が定義とさ
れています。そして、現在起こっているおかしな気温の変化はこの異常気象の一端
なのです。
異常気象の怖い所は、その異常さに慣れてしまい、異常気象が異常だと思わなく
なってしまう事が怖さの1つです。昨年から続いているゲリラ豪雨も日本で起きて
いる異常気象ですが、「またゲリラ豪雨か」と思うだけ、感じるだけで異常さを感じ
ている人は減ってきてしまったのではないでしょうか。
この異常気象の原因は現在、日本でも取り沙汰されている地球温暖化です。地球
の平均気温が上昇すれば、自ずと日本での平均気温は上昇します。そして、これ
までに無かった様な異常気象が発生してしまうのです。
しかし、今はまだ季節はずれの暖かさや、真冬に逆戻りしてしまったような寒さや
30℃を越える猛暑などで済んでいるかもしれませんが、このまま地球温暖化が進
行してしまえば、最終的には干ばつや洪水などもこの日本で頻繁に起きてしまうで
しょう。
地球温暖化の原因である二酸化炭素排出量の削減は、一人一人の意識と行動で
変わってくるものです。無駄な電気は使わない、レジ袋や割り箸は貰わない、エコ
ドライブを徹底するなど、個人で出来る行動は多くあります。
異常気象に危機感を持ち、日頃から二酸化炭素排出量の削減について心掛けて
みてはいかがでしょうか?
2010-03-19 [記事URL]
▼詳細
食料自給率が39%。これは日本国内で消費される食料が、どれだけ国内で生産
されている物で賄われているかを表した数値です。
昭和40年代には、日本の食糧自給率は70%を越えていたのですが、海外との貿
易が自由化され、経済が発展していくと共に低下していき、現在の39%という数字
になってしまいました。
食料自給率の低下は、海外との貿易が自由化された事による食生活の変化が原
因の一つと言われています。食料自給率が70%を越えていた昭和40年代では
米や魚、国産野菜を中心に食事は構成されていました。しかし、食生活が肉やパ
ン、油を多く使用したものなど食生活が欧米化になった事により、国内での肉や
小麦の需要が多くなりました。
肉や小麦の需要が多くなると、国土の狭い日本では牛や豚、鳥の飼育に必要な
飼料となるトウモロコシや、小麦を充分に生産出来ない為、輸入に頼らざるを得な
くなってしまいます。
その結果、現在小麦は87%、醤油や味噌、豆腐の原材料である大豆は95%、飼
料として使用されているトウモロコシに至っては100%、輸入に頼りきっている状態
です。それ以外にも様々な食料を日本は輸入しています。
もし、生産国で食糧不足が起きたり、日本と生産国との関係が悪化してしまえば
輸入が完全にストップしてしまい、日本の食卓には、お米と僅かな魚と野菜、果物
のみの食事しか上がらなくなってしまうのです。
私達消費者は、国内で生産されている食材や食品を購入し、生産者をサポートし
食料自給率を上げていく事が大切なのではないでしょうか?
2010-03-12 [記事URL]
▼詳細
少し前まで、新型インフルエンザや季節性インフルエンザが流行していましたが
インフルエンザなどの病に罹ってしまうのは、人間や動物達だけではありません。
私達が生きているこの地球も、現在地球温暖化と言う病に罹っているのです。
地球は元々、太陽から届く熱エネルギーを赤外線として、宇宙に放出する事で
温度を保っています。しかし、現在問題になっている二酸化炭素などの温室効果
ガスは、この赤外線を吸収してしまう性質を持っている為、太陽から届いている熱
エネルギーは放出されずに、地表や大気に留まってしまうのです。
人間がこの100年間で出してしまった二酸化炭素などの温室効果ガスにより、地
球の平均気温は約0.74℃上昇しています。0.74℃と聞くと、然程高くなっている様
には感じませんが、実は地球の平均気温が1.5~2.5℃上昇すると、これまで人間
に発見されている動植物の3割が絶滅する可能性があるそうです。
3割の動植物が絶滅すると聞いても余り実感は無いかもしれませんが、これは単
純に地球上から生き物の数が減少するだけでなく、生態系そのもののバランスが
崩壊し、私達の食生活などにも大きく影響を及ぼします。
このまま、私達が同じように生活し、同じペースで温室効果ガスを排出し続けると
2099年には地球の平均気温は約4.0℃も上昇すると予測されています。
インフルエンザや風邪と同じ様に、地球温暖化は地球が現在罹っている病です。
地球の平均気温が上昇するだけでなく、異常気象や食糧難、都市や島々の水没
等の問題を引き起こしてしまいます。
私達は少しでも、温室効果ガスの排出量を減らしていかなければならない事を意
識し、行動していかなければならないのではないでしょうか?