<四川大地震>地下水から有毒成分、危険農薬の使用禁止―中国
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2008年5月24日、四川大地震の被災地で疫病予防策として現在行われている消毒作業に、「敵敵畏」「滴滴涕」「六六六」など本来使用が禁止されている有害な農薬が使われていることから、国家衛生部、環境保護部、水利部、農業部、住居および都市建設部は連名で、これを厳しく禁じる緊急通知を出した。「中国新聞網」が報じた。
被災地では感染症(伝染病)を媒介する蚊やハエの大量発生を防ぐため、現在大量の殺虫剤が散布されているが、この中に使用を禁止している農薬が含まれていたことが調査により判明。地下水からこれらの残留農薬が検出された事実を踏まえ、今回の緊急通知となった。今後は除虫菊を主原料にした殺虫剤を使用するよう指示し、これらの殺虫剤の生産、確保、調達を関係機関に指示している。
同時に、犠牲者の遺体および家畜やペットの死骸処理については、水源地から離れた場所に消毒、除臭処置を施した後に埋葬することを指示した。また、避難所に設置されたトイレの排泄物処理について改善を求め、水源汚染の防止に努める。さらに被災地の生活用水や飲料水の水質検査の強化を徹底し、浄化施設建設や飲料水確保の大型加熱処理装置を配備し、感染症(伝染病予防)に備える。