野鳥から鳥インフルエンザ ~熊本 環境省、毒性を調査へ~
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環境省は18日、熊本県相良町で見つかった野性のクマタカから高病原性鳥インフルエンザ「H5N1型」を検出したと発表した。ウィルスの毒性などを判断するため、遺伝子分析などを実施する方針。
鳥取大学農学部付属の研究センターに検査を依頼していた。環境省は、クマタカが発見された周辺で、野鳥を捕獲したり、ふんを採取して分析したりしてウィルスの保有状況を調査する。
同省によると、問題のクマタカはメスの成鳥で今年1月4日、相良町で衰弱した状態で見つかり、捕獲後に死亡した。外傷がないのに衰弱死したため、鉛中毒や鳥インフルエンザの検査を実施していた。
熊本県農林水産部畜産課衛生防疫班の担当者は「宮崎で鳥インフルエンザが見つかったとき、熊本でも県内すべての100羽以上の養鶏場から毎週報告をもらい、異常がなかった」とした上で、「養鶏場には電話とファックスで注意を呼び掛ける」と述べた。