足元注意!白癬菌の恐怖!
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日中は暑いですが、朝方はまだまだ冷え込みますね。気温差が激しいので、体調管理には気をつけていきましょう。
さて、“白癬菌”と聞いて、なんの菌なのか分かる人はいるでしょうか?おそらくほとんどの方がこの白癬菌なんて名前聞いたことはないかと思います。実はこの白癬菌、水虫の原因菌なのです。
湿度の高いこの時期、この白癬菌にも注意が必要です。では白癬菌とはどのような菌なのか、紹介していきたいと思います。
白癬菌は、動物や人間などの皮膚の角質層をすみかとするカビの一種で、角質の成分であるケラチンというたんぱく質を栄養源にしています。人間のアカが落ちるほとんどの場所に生息していますので、私たちの周りのいたるところに存在しています。
白癬菌はアカとなって皮膚(角質層)が剥がれ落ちるときに一緒にくっついて剥がれ落ちますが、白癬菌自体、感染力はそれほど強くなく、空気感染などはしないといわれています。
また乾燥した皮膚に白癬菌が付着したとしても、自然に落ちたり、洗い流せば感染することはありません。
白癬菌が栄養源としているケラチンとは、髪や爪など、皮膚の角質層を形成するたんぱく質の総称です。白癬菌はこのケラチンが大好物で、ケラチナーゼという酵素でケラチンを溶かし、栄養源にし、角質層に寄生しています。
白癬菌は湿った場所を好み、“湿度70%以上・温度15℃以上”になると活発に増殖します。この状態で皮膚に白癬菌が付着すれば定着し、増殖し、角質層の奥へ奥へと侵入していき、やがてさまざまな水虫の症状として現れてくるのです。(ただし、角質層よりも深い所には入っていきません)
特に靴を履いている足の指の間は湿度95%以上、温度は32℃以上にもなるといわれていますので、白癬菌が繁殖しやすく、水虫になりやすいので要注意です。
白癬菌の主な潜伏場所は、お風呂マット、じゅうたん、畳、公共浴場、プール、貸し靴、一日中履いた靴や靴下の中です。共通して言えるのは不特定多数の人が裸足で触れる場所・物ということ。要注意ポイントです。
このような場所では白癬菌(水虫菌)をもらう確立が高まりますので、帰宅したら必ずお風呂場などで洗い流すことが大切になってきます。
また基本的に不特定多数の人が出入りする場所では裸足で過ごさず、共用のスリッパ、お風呂マットなどは使用しないことが白癬菌をもらわないためには重要です(マイスリッパ・靴下をはいて使用するなど)。
ですが、毎回白癬菌の事を気にしていては、楽しいはずの外出先が、楽しくなくなってしまいます。そこで“白癬菌は付着しても24時間以内に洗い流せば感染・寄生しない!” このことを頭に入れておくだけで水虫になることはかなり防げると思います。
日本の土地柄上、夏はさまざまな菌が繁殖しやすいですが、感染したりしないように、上手に菌を防いでいきましょう。