皮膚バリア機能の主役、垢
皆さんは『垢』と聞くと不潔なイメージがあるのではないでしょうか?
頭皮に出来るフケや爪の垢、耳垢、臍のごまなどが一般的な垢とされています。垢、というのは皮膚の一番上の角層が古くなり、剥がれ落ちた物なので不潔で不必要な物と思われがちです。
しかし、不潔だからと言って垢コスリでゴシゴシと徹底的に落とそうとすると、逆に身体に悪影響が出てしまう事を皆さんはご存知でしょうか?垢は、実は皮膚のバリア機能の主役を担っている為、落としすぎるとバリア機能と防御力の低下を招いてしまいます。
この皮膚のバリア機能の低下と免疫異常が原因でアトピー性皮膚炎を発症してしまったり、 垢コスリで垢を落としすぎた為に湿疹を起こす人もいます。
必要な垢を無理に落とす垢コスリは使わなくても、1日1回入浴する事で、身体の表面にある不必要な垢は取る事が出来ます。身体の表面の垢だけでなく、耳や臍、爪などの垢も無理に取ろうとすると傷をつけてしまう可能性がある為、優しく掃除する様にして下さい。
また、垢が出ない方が良いと思われてる方も居ると思いますが、 垢が出ない=皮膚が再生しない=老化 ですので、垢が出ている間は健康な皮膚の証になるのです。
人間にとって垢は不必要なものであり、尚且つ必要なものでもありますので、 過度に落とそうとするのではなく、適度に落として皮膚の健康を守りましょう。