暑い夏が来る前に!〝熱中症対策〟の基本
だんだんと汗ばむ季節になってきました。
長時間外にいると、めまいや立ちくらみがすることってありますよね。
昨年の夏には、熱中症による健康被害が数多く報告されたそうです。
これからの暑い夏に備え、熱中症にならないためにも〝熱中症予防〟の基本について、
ぜひ知っておきたいところです。
そこで今回は、おさえておきたい〝熱中症対策の基礎知識〟についてご紹介します。
■熱中症は室内にいてもおこる!
熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで起こります。
体内の水分や塩分のバランスが徐々にくずれていき、体温調節機能がうまく働かなくなる
ことで体内に熱がこもってしまい、熱中症になるのです。
気をつけないといけないのは、屋外にいるときだけでなく、室内にいるときにも
発症するということです。
重度の熱中症になった場合、救急搬送されたり、最悪のケースでは死に至ったりすること
もあります。
熱中症は命の危険にも関わる症状であるということをふまえ、くれぐれも軽く考えない
ようにしましょう。
■室内での暑さ対策にはコレ!
では、室内にいるときは、どのような対策をすればよいのでしょうか?
効果的な方法を4つご紹介します。
①扇風機やエアコンで温度を調節する
②遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用する
③室温をこまめに確認する
④環境省が情報提供している〝暑さ指数(WBGT)〟に注意する
気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた温度の指標である〝暑さ指数(WBGT)〟が
28℃を超えると、熱中症にかかる人が増えるそうです。
※室温が28℃ということではありません。ご注意下さい。
なお、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、身体から空気へ熱を逃す能力も減少して、
熱中症にかかりやすくなります。
気温だけでなく湿度についても、注意を払っておきたいものです。
■外出時の暑さ対策はコレ!
外出時の暑さ対策についても3つご紹介します。
①日傘や帽子を着用する
②日陰を利用し、こまめに休憩する
③天気の良い日は、日中の外出をできるだけ控える
とくに、小さなお子さんは体温の調節機能が十分に発達しておらず、
熱中症への注意が必要ですので、周囲の大人が気をつけてあげたいものです。
また、身体の蓄熱を避けるために、通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を
着用したり、保冷剤、氷、冷たいタオルなどで身体を冷やしたりする事も有効です。
また、のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分をとることが大切です。
そしてもし、熱中症と思われる人を見かけたら、まずは涼しい場所へ避難させましょう。
次に、衣服をゆるめ、脇の下や両側の首筋、足の付け根などを冷やし、
水分補給させるようにしてください。
なお、自力で水が飲めなかったり、意識がなかったりする場合は、
すぐに救急車を呼びましょう。
以上、知っておきたい〝熱中症対策の基礎知識〟をご紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか。
基礎知識をおさえて、楽しく夏を過ごしたいものです。