夏風邪について
皆様、こんにちは!
うっすらと汗ばむ程の陽気が、本格的な夏の近い事を知らせています。皆様、いかがお過
ごしでしょうか?明日の5月30日は、「ごみゼロ」の日です。皆様は「ごみゼロの日」の
存在をご存じでしたでしょうか?
ごみゼロの日とは、日本で美化活動と共に、ごみの減量化と再資源化を促す啓発活動を実
施する為の日です。今から33年前、1982年(昭和57年)、関東地方知事会関東地方環境対
策推進本部空き缶等問題推進委員会が関東地方環境美化運動の日(通称「ごみゼロの日」)
に由来します。
毎年5月30日は、「ご(5)、み(3)、ゼロ(0)」の語呂合わせであります。ごみ減量化・
リサイクル推進週間は、 5月30日~6月4日ですので、皆様も、ゴミ拾いの協力をする等、
地域に貢献してみませんか?ごみがない方が、地球の環境にも優しくなりますよね。
さて今回は、これから夏本番、夏に起こる病気、「夏バテ」から来る「夏風邪」について、
お話させて頂きたいと思います。毎年、夏になると、暑さにやられて疲れやすくなりませ
んか?それは夏バテです。夏バテで体力が落ちてしまうと夏風邪に発展する事があります。
夏バテになる3つの原因と症状について、1つ目の原因は、室内でエアコンを使うと起こ
る、室内外の温度差による自律神経の乱れです。いくら暑いからといって、温度を低くし
過ぎた部屋に居るのは考えものです。夏場の温度設定は27度~28度にしましょう。
2つ目の原因は、発汗異常です。毛穴が詰まってしまい、汗が体内から出られず、温度調整
がうまく出来なくなる場合と、直射日光に当たり過ぎ、汗を異常にかいてしまい、水分不
足になる場合があります。
3つ目の原因が、熱帯夜(夕方から翌朝迄の最低気温が25度以上の事)による睡眠不足で
す。熱帯夜だと、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなって、睡眠不足になる事がありま
す。その為、日中の疲労を回復する事が出来ず、疲れが溜まり、夏バテを引き起こします。
夏バテになると、全身がだるくなり、疲労感、倦怠感が出て来ます。そうなると、食欲も
落ち、寝つきが悪くなるという悪循環になります。ひと夏中、こんな症状に悩まされたく
ないですよね。
夏風邪というのは、どんなものかと言いますと、夏風邪の原因は、夏バテの延長線上にあ
ります。直射日光に当たったり、室内の気温が急上昇したり、エアコンのかけ過ぎによっ
て、疲労や食欲不振、寝不足から来る免疫力の低下が起こり、ウイルスに感染します。
夏風邪の代表格が、エンテロウイルスとアデノウイルス、コクサッキーウイルスです。エ
ンテロウイルスは、主に喉と腸で繁殖する為、発熱や喉の痛みに加え、下痢や腹痛等、腸
の症状が出て来ます。
アデノウイルスは、呼吸器と腸で繁殖し、発熱と喉の痛み、激しい咳が出て来ます。 幼稚
園児から小学生くらいの子どもでは、咽頭結膜炎や咽頭炎に至るケースもあり、乳幼児で
は、百日咳と誤診される程、ひどい咳が出るケースさえあります。
コクサッキーウイルスは、感染すると、ヘルパンギーナにかかる事もあります。90%以上
が5歳以下の乳幼児ですが、大人がかかる事もあります。39℃前後の発熱、嘔吐、腹痛等
の症状が現れます。
他に、幼児や小学生によく見られる夏風邪に、エンテロウイルス、コクサッキーウイルス
から感染する、手足口病があります。発熱と共に、口内炎や手のひら、足の裏、おしり等
に、小さな水ぶくれが出来ます。
夏風邪をひいた時の対処法は、夏風邪をひいたら、ゆっくり休養して、免疫力を高める事
が大切です。しかし、仕事で休んでいられない場合は、出来るだけ早めに帰宅し、栄養を
しっかり摂って、早めに寝て、充分な睡眠時間を取るようにしましょう。
夏風邪になると、下痢や腹痛等の症状が出る事が多く、食欲不振になりがちですが、炭水
化物や良質なタンパク質等、栄養がある消化の良い食事を少量でもよいので、食べて体力
を付けて下さい。
また、脱水症状を起こさないように、水分補給も忘れずにしましょう。夏風邪の場合は、
暑さでダウンしているので、室内はエアコンを利用し、適温に設定して、心地良い環境に
して下さい。
そこで、夏バテ・夏風邪を予防する為に、心掛けたい4つの生活習慣があります。1つ目は、
エアコンのかけ過ぎから来る冷えに、ご注意下さい。寒いと感じるならば、室内温度を1
度高めたり、直接、冷風が当たらないよう調節しましょう。
2つ目は、職場や外出先では、長袖ジャケットやひざ掛け等を利用して、身体を温める工夫
をする事が大切です。次に手を洗う事も大切です。夏場だけでなく、1年中取り入れたい
習慣ですよね。帰宅後は必ず手を洗い、外から持ち帰ったばい菌を洗い流しましょう。
3つ目は、夏風邪が流行っている時は、人混みを避ける事も大切です。ウイルスが蔓延して
いる人混みは、出来るだけ、出掛けないようにしましょう。通勤通学等で混み合った電車
やバスに乗る必要がある場合は、マスクを携帯しましょう。
また、体力を付ける為に、軽い運動を取り入れる事もおすすめです。自宅で5分程のスト
レッチを取り入れるだけでも、効果があります。毎日の習慣にすれば、ストレス解消にも
なり、心身共にリフレッシュです。
4つ目は、食事です。夏バテ・夏風邪を予防する為には、普段から栄養バランスの摂れた食
事を心掛けましょう。特に、ビタミン類は、体の代謝を円滑にする効果がありますので、
積極的に摂りましょう。
食欲が落ちて、発汗によって、体力を消耗しがちな夏は、高カロリー、高タンパク、低脂
肪の食事を心掛けて下さい。もちろん 1日3食きちんと食事を摂り、体力を付けましょう。
夏バテから、ついには夏風邪に至り、辛い思いをするのは誰だって嫌なものですよね!楽
しく夏を過ごす為にも、まずは夏バテ対策を万全に行って下さいね。