光化学スモッグ対策
▼詳細
まず、光化学スモッグとは何でしょう?
光化学スモッグとは、工場や自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や炭化水素(揮発性有機化合物)が日光に含まれる紫外線の影響で光化学反応を起こし、それにより生成する有害な光化学オキシダント(オゾンやアルデヒドなど)が空中に停留しスモッグ状(※)になることをいいます。
※スモッグ(smog)は煙(smoke)と霧(fog)を合成した言葉です。
発生しやすい時期・・・5~9月
発生しやすい条件
・日中、晴れ又は薄雲
・朝方に来たよりの弱い風が吹き、日中に南よりの風に変わる。平均風速が4m以下。
・日中、24℃以上
人体への影響は以下の通りです。
目 ・・・チカチカする、異物感、痛み
喉 ・・・痛み、咳
皮膚・・・発赤
などがあります。
また重症例では、「呼吸が苦しい」「手足がしびれる」「めまい」「頭痛」「発熱」「意識障害」「嘔吐」といった症状がでることもあります。
これらをまとめて、『光化学スモッグ障害』と呼びます。
光化学スモッグはガス状の為にウィルスや花粉に比べて粒子が格段に細かく、市販のマスクでは全く予防になりません。光化学スモッグ注意報や警報が発令されたときは、窓を閉め、外出を控えることが最善の対策といえます。
万一かかってしまった場合は、洗顔やうがいをして、シャワーを浴びるなどして皮膚も洗浄することが望ましいです。その後、正常な空気の室内で安静にしていると、症状は概ね消失します。
重症例においては、酸素吸入などの必要性がある場合があるので、内科等の医療機関で診察を受けましょう。