何故マイ箸を使う事が推奨されているのか
▼詳細
ここ最近、マイ箸を持とう・使おうという運動や意識がメディアなどによって広まって
きています。何故使い捨ての割り箸ではなく、繰り返し使えるマイ箸を使うという事
が推奨されているのかを今回改めてご紹介したいと思います。
日本で割り箸が初めて登場したのは江戸時代末期とで、最初はうなぎ屋が酒樽の
端材を用いて使用していたそうです。その後、手軽・安価・使いまわさない事から清
潔感があるなどのメリットから、日本で広く普及していきました。
当時は先程にも挙げた様に酒樽の端材や材木の残り、森林の状態を良くする為に
伐採された間伐材などを用いて日本では割り箸が作られていましたが、現在は海
外からの安い輸入品に押されてしまい、日本で使われている割り箸の9割以上は
中国からの輸入品で占められ、国産の割り箸の姿は殆ど見ることが出来ません。
日本では現在、年間およそ250膳(一人あたり200膳)もの割り箸を使い捨ててお
り、その殆どが割り箸の為だけに海外の森林から伐採された木が使われています。
無計画かつ大量に伐採された後の森林や木材生産地では、伐採による影響で洪
水が起きてしまったり、ゴミとして捨てられた割り箸を焼却する際に発生するCO2の
排出量による温暖化への影響などが問題となっています。
その為、最近割り箸ではなく『マイ箸』の使用を推奨する団体や、メディアによる宣
伝が増えてきたのです。それにより、多くの人がマイ箸という言葉や、持とうとする
意識が広まってきました。
一人一人が何故安価な使い捨ての割り箸ではなく、マイ箸を持つ事・使う事が推奨
されているのかを考え、マイ箸を常に持って使用したり、間伐材を利用した国産の割
り箸を選んで使ってみるなど、意識や習慣を見直して変えていく事が大切なのでは
ないでしょうか。