今話題、“O157”の危険性
2017-08-25
厚生労働省は、8月を食品衛生月間としています。
夏場は食中毒多発シ-ズンですので、充分気を遣っていきたいところです。
ところが今月21日に、埼玉県はスーパー内の惣菜店でO157による食中毒が発生したと発表しました。
販売されていたポテトサラダを食べた8名が腹痛などの症状を訴え、子どもを含む3人が入院中、このうち5歳の女の子が意識不明となっているそうです。非常に恐ろしい菌ですね。
そこで今週はO157の危険性についてご紹介したいと思います。
■O157とは?
大腸菌は人や動物の腸管に存在しています。
基本的に大腸菌は下痢などの症状を引き起こすことはありません。
しかし、中には下痢や腹痛などの症状を引き起こす大腸菌が存在します。
その大腸菌の一つに「腸管出血性大腸菌O157」があるのです。
O157には強力な感染力があり、強い毒性があります。
「ベロ毒素」と呼ばれる赤痢菌と同様の毒素を大腸内で作り出し、子供や高齢者は溶血性尿毒症症候群という合併症を起こす可能性があります。まれに死亡するケースがある大変危険な菌と言えます。
■O157の症状
主な症状としては、激しい腹痛と下痢に続く血便があげられます。
潜伏期間が4~9日間(平均5日)と比較的長いため、早い段階で感染源の特定が出来ず、O157に感染した食品が流通してしまったり、調理器具などが原因となって感染が拡大される危険性が高いです。
<感染から発症まで>
感染直後:無症状
潜伏期間(4~9日):無症状
発症1日目:腹痛と下痢
発症3日目:血便、激しい腹痛(出血性大腸炎)
発症7日目:血小板減少、尿量減少、溶血性貧血神経症状(溶血性尿毒症症候群)
■O157対策
O157は少ない菌数でも感染してしまうため、食中毒予防の3原則
「菌を付けない・菌を増やさない・菌を殺す」を徹底する必要があります。
①こまめに手を洗う、②十分な加熱をする、③台所周辺や台所用品はいつも清潔に保つ、④調理器具を使用する度よく洗う、⑤食品の常温保存は避ける(食品はすぐ冷蔵庫へ)
上記の5項目は必ず守るようにし、お客様やご家族に安全なお食事を提供して頂ければと思います。
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