ネズミと食中毒
もう5月も終わりですね。
徐々に日差しが強くなり、季節の移り変わりを実感する今日この頃ですが、いかがおすごしでしょうか。
これから梅雨が始まると、気温の上昇とともに湿度も高くなっていきますが、同時に食中毒のリスクも高まっていきます。
6月~9月は食中毒発生のピーク期と言われており、梅雨から夏の終わりまで飲食物には特に注意の必要な季節となります。
■ネズミと食中毒
ネズミは下水管やドブの中など、不衛生な場所でもかまわず移動する動物のため、その体にはダニやノミ、様々な病原菌や寄生虫などが付着しています。
ネズミの糞尿などの排泄物にも病原菌が含まれており、ネズミが徘徊するにつれて菌がまき散らされるといっても過言ではありません。
ネズミが媒介するサルモネラ菌、腸チフス、E型肝炎などは飲食から感染し、高温多湿の環境下では菌の繁殖力も高まります。
そのため飲食店を経営している方にとっては、お客様への悪影響だけではなく、店舗が営業停止になってしまうリスクもあるため、ネズミの発生はシビアな問題となるのです。
■ネズミを予防するために出来ること
ネズミの生息の原因として一番にあげられるものは、「食材の有無」です。
厨房回りの食材管理を徹底し、ネズミにエサを与えないように密閉容器を利用するなどして保管することを心掛けましょう。
調理後の生ゴミ・食材ゴミについても同様に管理と清掃を徹底し、床に落ちたゴミなどを放置せず毎日の清掃を行いましょう。
他には室内の壁や配管口などに小さな穴やひび割れが空いている場合、ネズミ侵入の原因となるためすぐに補修を行いましょう。