細菌性食中毒とは?

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細菌性食中毒とは?

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だんだんと暖かい日が増えてきました。気温が上がるという事は、菌たちにとって温度的に活動しやすい環境になりつつある、という事です。
寒い環境でも活動的な菌も居ますが、基本的には暑過ぎず、寒すぎず、ある程度の湿り気が有る、このような環境は菌が好みます。

人にとって無害な善玉菌もいれば、命に関わる危険な菌も多数存在します。今回は菌が引き起こす食中毒について紹介したいと思います。

日本で起きる食中毒で一番多いのが細菌性食中毒です。病因物質が判明したうちの約80~90%を占めています。

では細菌性食中毒とは何かと言いますと、食中毒原因細菌に汚染された飲食物を喫食することで発生する食中毒です。
簡単に言ってしまえば、人にとって有害な菌が食べ物に付着して、それを食べてしまったがために、体に害が出た、ということです。

細菌性食中毒には「感染型食中毒」「毒素型食中毒」「中間型食中毒」「その他の細菌による食中毒」の4つがあります。

そのなかの「感染型食中毒」はサルモネラや腸炎ビブリオのように飲食物に付着した細菌そのものによって起きる食中毒です。

サルモネラ菌は腸内細菌の一種で、大腸菌と遺伝子的に近縁の菌です。主に人や動物の消化管に生息しており病原性を示すものが多くいます。
ネズミやリスといった木を噛る動物に付いていて、人に感染しますと、腹痛・下痢・吐き気・嘔吐・発熱(38℃~40℃)などを引き起こします。

また鶏の卵などの汚染菌として有名です。酸素がなくても生きることができ、酸素がある場合は発育が促進されます。

感染したネズミの糞1粒に600万個ものサルモネラ菌が発見されたこともあり、ネズミは食の衛生上大変良くありません。
また、ハエやゴキブリもサルモネラ菌を連れてくる場合があるので、感染しないためには徹底的な駆除が必要です。

また卵・納豆・魚肉練り製品・マヨネーズを使ったサラダ・あん類・削り節などは特に汚染を受けやすいので、取り扱っている店舗様がいましたら、調理・保管に注意してください。

サルモネラ菌の特徴として、熱や酸に弱く、乾燥や低温に強いことがあります。冷凍していても活動する事ができるので冷凍食品も注意が必要です。
また充分加熱をすれば死滅させることができるので、熱を通す調理をすれば予防できます。

他には腸炎ビブリオがいますが、まだ流行するシーズンではないので、時期が近くなりましたら、また紹介したいと思います。

汚染・感染を防ぐにはその菌の特徴を良く知ることが大切です。知識をつけて上手に予防しましょう。

これからも皆様のお役に立てる様な情報をご紹介していきますので、よろしくお願いします。



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