10月が発生のピーク!ユスリカに注意!
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皆様、こんにちは。
暑い夏が過ぎ、9月も終わり、だんだんと涼しく、秋らしくなっていますが、まだまだ衣替えのタイミングがつかめず、夏服をまだ着ている人も少なくないと思います。
さて、秋口ということで、今回は10月が発生のピークであるユスリカについてお伝え致します。
ユスリカ類はハエ目ユスリカ科に属する昆虫で、日本では約700種が知られています。
成虫は一見、蚊のような虫ですが、吸血せず直接的な危害は与えません。
成虫の体長は5~6㎜で体色は淡黄緑、中胸背板に赤褐色の3本の縦条があります。生活排水・下水溝などの汚濁した水域で発生する代表的な種です。蚊と近縁ですが、吸血はしません。
幼虫は、水底で微生物・藻類・泥などを食べて発育し、蛹を経て成虫になります。成虫は日中、下水溝などの薄暗い場所でじっとしていますが、夕方になると、蚊柱を作り、交尾を行います。
夕暮れ時に目の前に現れる「蚊柱」の正体はユスリカによるもので、目や口、耳などに入ってしまい痛い目にあうことがあります。
光に誘引されやすい性質を持っており、成虫が窓から洩れる光に誘引されて付近の家に入りこみ、食品内に落ちる、洗濯物に付着する、ユスリカを餌とするクモが集まり巣を張るといった被害を引き起こします。
また、食品工場などでは、製品への異物混入となる危険性もあります。
そんな被害を出さない為の対策として、建物における対策は、ユスリカ成虫の侵入を阻止するだけとなります。発生源に関しては水質改善が最良の防除方法です。
外部からの侵入をさせないために、窓やドアは開けっ放しにせず、窓には網戸(なるべくメッシュの細かいもの)を取り付け中に入れないようにしましょう。
ユスリカは照明から出る短い波長(紫外線)に引き寄せられて飛んできます。そのため、外灯に多く飛来されて困っている場合は、紫外線を放出しないランプ(防虫ランプ)に取替えましょう。
店舗内の蛍光灯などは、照明を紫外線を放出しない蛍光灯(防虫用蛍光灯)に変更、または、紫外線を遮断する資材(紫外線カット資材)を取り付けるといいでしょう。
また、ユスリカが窓に多数止まって困っている場合、窓に殺虫剤(※窓用のもの)を散布すると、窓に止まるユスリカを駆除することができます。
飲食店などの場合は、店内の入り口に、昆虫を誘引する捕虫機を設置する事をお勧め致します。捕虫機は弊社でも取り扱っておりますので、お気軽にご相談下さい。