食肉の生食・加熱不十分に注意!
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つい先日ニュースにもなった食肉を生で食べてしまう事で発生してしまった食中毒。
亡くなられた方も出ており、非常に大きな問題となっております。今回は私達の身近
な食品である食肉の生食や加熱不十分によって発生する食中毒について改めてご
紹介したいと思います。
肉やレバーなどの食肉を加熱調理せずに食べたり、加熱不十分な状態で食べたり
すると、たとえ新鮮な状態の食肉であってもO-157やサルモネラ、カンピロバクター
などの食中毒になる危険性があります。
と言うのも、健康な家畜(牛、豚)や家禽(鶏など)でもその腸管内にはO-157やサル
モネラ、カンピロバクターなどの食中毒菌が存在している事が多く、食肉処理を行う
段階で、状況により腸管内の食中毒菌によって汚染される可能性があるのです。
今回問題となったO-111という食中毒菌はあまり聞き慣れない名前の食中毒だと
思いますが、これはO-157と菌の表面にあるO抗原の違いによるもので、症状は
O-157と同様で、ベロ毒素という強い毒素により腸管内で血性の下痢を引き起こし
激しい腹痛を伴います。
食肉による食中毒発生を未然に防ぐ為には
①十分な加熱調理…生食は避け、中心温度が75度以上で1分間以上加熱
②調理器具の使い分け…食肉から他の食材への二次汚染を防ぐ為に、まな板や包
丁などの調理器具は他の食材と使い分けましょう。
③手指・食材の徹底洗浄…食肉を取り扱った後、そのまま他の食材に触れると二次
汚染に繋がる恐れがあります。食肉を取り扱った後は必ず手洗いを行いましょう。
上記3つのポイントが重要になります。これらの対策を基に、是非とも食肉による食
中毒予防対策を行ってみて下さい。