異物混入:鳥取盲学校の給食、またも 業者変更後も発覚 /鳥取
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県立鳥取盲学校(鳥取市国府町宮下)の給食に異物が混入されていたことが13日、わかった。県議会本会議で浜田妙子議員(きずな)が指摘した。今年2月に異物混入が発覚し、3月に業者を替えたばかりだった。
県教委によると、今月3日、肉じゃがの入った食缶にペーパータオル片(20センチ×10センチ)が残されていた。さらに、同日、事務職員のおかかあえの中にナイロンテープの切れ端(12~13センチ程度)が入っていた。
ペーパータオルは料理を鍋から食缶に移す際に汚れをふき取るために使われていた。テープは下処理を済ませた食材を仕分けする際に使われており、いずれも誤って混入したとみられる。
盲学校は3日に県教委と鳥取保健所に通報。4日に保護者へ通知し、保健所が現地調査。保健所は9日、衛生管理の徹底を求めて業者を文書で指導した。
業者は県立鳥取聾(ろう)学校(鳥取市国府町宮下)の給食も3月から作っており、同月、ナイロンの切れ端の混入が発覚。保健所から指導を受けていた。
浜田議員は「事業者が替わっても同じことが起きている。解せない」と述べ、学校外からの支援の必要性を訴えた。
平井伸治知事は「(問題を)知らなかった」と答弁。中永広樹教育長は「盲学校は今、必死で改善に取り組んでいる。通報も早かった」と話している。【小島健志】