水害時の感染症対策
2019-10-18
皆様こんにちは。
先週末にかけて過去最大規模の台風19号「ハギビス」が日本列島を通過し、記録的な大雨や暴風をもたらして広い範囲で住宅が浸水するなど日本各地に多くの爪痕を残して
いきました。
台風に備えて計画運休やお店の臨時休業、ご家庭では非常用品や避難所の確認など対策をされた方も多いと思いますが、皆さまご無事でしょうか?
被害に遭われた方が一刻も早く元の生活に戻れるように願うばかりです。
水害発生により浸水が起きた場合、下水道やし尿槽の汚水が逆流し家屋の汚染が起きる場合があります。
汚染によって細菌やカビの繁殖、害虫の発生など不衛生な状態となり感染症や食中毒が発生しやすい状況になります。
特に自宅が浸水してしまった方、避難所で生活されている方、今後ボランティアに参加される方は注意が必要です。
■被災した家屋の清掃方法
○床下浸水の場合
・家の周囲や床下などにある水や泥をかきだして不要なものは片付ける
・床下は新聞紙や雑巾等で吸水し、風通しを良くして十分に乾燥させる
・水で流せるところは汚れをよく洗い流す
○床上浸水の場合
・水が引いた後、家の中の不要なものは片付ける
・汚れた家具や床・壁などは水道水でよく洗い流すか雑巾で水拭きをする
・水に濡れた電気配線や家電製品は、安全のため専門家の点検を受けてから使用する
■清掃作業時の注意点
・傷口からの感染を防ぐために長袖など肌が見えない服装に丈夫な手袋や厚い靴を着用しましょう。
・土埃が目に入って結膜炎になったり、口から入って喉や肺に炎症を起こす恐れがあるため作業時はゴーグルとマスクを着用しましょう。
・台風が過ぎた後は気温が上がる場合もあります。また、肉体的・精神的な疲労によりいつもより体調を崩しやすい可能性があるため、こまめに水分補給と休憩を取りましょう。
■食中毒・感染症対策
・生水は飲用に適した水を飲む
・片付の際は手袋とマスクを着用する
・作業後、食事前、排便後は手を洗う
・出来るだけ加熱した食品を食べる
・停電で冷蔵できなかった食品は出来るだけ廃棄する
・体調不良を感じたら早めに医療機関を受診する
いかがでしたでしょうか?
台風が過ぎた後も、川の上流で降った雨は下流に流れ込み増水する恐れがあります。
また、雨が多く降った場所の斜面は崩れやすくなっている可能性があるため、引き続き注意をしましょう。