殺鼠剤で10人が中毒、一時心肺停止も―海南省海口市
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2008年6月29日、海南省海口市中心部にある食堂で28日夜、食中毒が発生。原因は料理に混入していた殺鼠剤とみられる。地元紙「海南日報」が伝えた。
28日午後8時40分頃、海口市瓊山区にある食堂「福廈餅店」で食事をしていた客12人のうち、10人が嘔吐や吐血、意識混濁などの重い中毒症状を示した。残りの2人には異常はなかった。10人はただちに病院に運ばれたが、そのうち8人は数分後に呼吸停止、うち1人は心肺停止になるほど病状が悪化。医師らによる救命処置により、危険な状態からは脱出し、現在は比較的安定しているという。
被害者10人のうち1人は7歳の児童で、残りは20代~30代の若者。現場となった「福廈餅店」の床には、被害者らが吐いたと思われる大量の血液が残っていた。現時点では、料理の中に毒性の強い殺鼠剤が混入していたことが判明。現在、現地公安部門は毒物の混入経路などを捜査している。