小麦粉に住みつくムシの正体
2019-07-26
皆さまこんにちは!
じめっとした暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
突然ですが、日本の1世帯あたりのパンに対する支出額が平成26年から昨年まで4年連続でお米を上回っているのをご存知ですか?
これは、子供のころから「パン食」になじんで育った世代が、人口の半分を占めるようになったという事実があります。
また、今の日本の家庭ではそれぞれの好みや都合を尊重するようになり、食事もバラバラな時間に違うものを食べる事が増えているからという理由もあるそうです。
パンの原料と言えば小麦粉ですが、この小麦粉が大好物である害虫を知っていますか?
それが、「シバンムシ」と言います。
今回は、家庭でも良く見かける「シバンムシ」についてご説明致します。
■シバンムシとは
シバンムシは体長2~3メートルの茶色い虫で家中の物を食べる害虫です。
世界で2000種類以上いるといわれ、日本で最も良く見かけるシバンムシが「タバコシバンムシ」と「ジンサンシバンムシ」のどちらかになります。
シバンムシは、25度以上の気温と70パーセント以上の湿度を好むため気温の上昇する5月~6月頃から発生します。
シバンムシは、咬んだり刺したりする虫ではないため人間に直接危害を加えることはありませんが、食品に多く発生するためシバンムシが発生していることを知らずに食品を食べてしまうと、アレルギーの原因となることがあります。
■シバンムシの発生源
・穀物などの食べ物
シバンムシが最も発生しやすいのが穀物を主原料とした食べ物になります。
主に小麦粉やパンケーキミックス、お好み焼き粉、そうめん、ビスケットなどです。
これらの食材は、1回で使わずに袋に封をして数回にわけて使用するため長期間にわたって保存されていることが多いです。
そのためしっかりと封をしていなかったり、密閉された容器に入れずに保管すると袋や容器の隙間から侵入され、気付かないうちに大量のシバンムシが発生してしまいます。
・乾物
人間が食べられるものはどんなものでも発生源になり、ココアやお茶、香辛料、ペットフードなども発生源になります。
・畳
シバンムシからすると畳は絶好の生息場所です。
もともとイグサを乾燥させて作るためシバンムシとしては好物となり、住みついてしまうと2~3ミリメートルの穴を開けて生息します。
いたるところに住みついてしまうと、発生し続けてしまうため日頃から掃除をしましょう。
■シバンムシの予防
シバンムシ対策として効果的なことは、発生原因を作らない事です。
原因となる物を見つけたら、素早く廃棄しましょう。
一匹いれば幼虫や卵がいることも考えられるため、食品は一度捨てて買い直しをした方が良いです。
また、シバンムシはあごの力が強いため、簡単に袋に穴を開けて侵入してきてしまいます。
食材を保存する際は、ビニール袋ではなくガラス製やプラスチックなどしっかりとしたフタが閉まる容器に入れて保管をしましょう。
さらに冷蔵庫の中で保管をするともっと安全です。
いかがでしたでしょうか?
今からでも出来る事を行ってシバンムシ対策をしましょう!