実は秋に最も多い食中毒
2019-09-06
皆さまこんにちは!
9月に入り、風が涼しく感じられる時もありますが、日中はまだまだ夏のような暑さですね。
実は夏よりも秋のほうが「食中毒」を発症しやすいのをご存知でしょうか?
気温や湿度が高い夏場に多いと思われがちな「食中毒」ですが、実は1年間で食中毒が最も多く発生しているのが「9月~10月」です。
■秋に食中毒が多い理由
理由としては夏バテをして体力が落ち、免疫力が低下している所で大きな気温の変化が加わり、その温度差に体が上手く適応できず体調を崩してしまいます。
また、行楽シーズンである秋は運動会・キャンプ・バーベキューなどで、屋外での調理・食事の機会が増えるのも原因の一つのです。特に野外での調理の際、加熱が足りない事で食中毒の原因菌を十分に殺菌できず発症のリスクが高まります。
特に、秋に多い食中毒の原因は「サルモネラ菌」・「腸炎ビブリオ菌」・「ウエルシュ菌」です。それぞれの菌の原因や発症期間はつぎのようになります。
○サルモネラ菌
夏から秋にかけて多く、牛肉・豚肉・鶏肉・卵などに付着していて、加熱不足や不衛生な調理により菌が増殖し食中毒を起こします。潜伏期間は半日から3日程度です。
○腸炎ビブリオ菌
生鮮魚介類から多く検出されます。また、生の魚貝類を調理した後、調理器や手指を介して汚染された食品でも食中毒が発生します。
増殖するスピードが速く、飲食後8~24時間で発症しますが潜伏期間は短く、6~12時間程度です。
○ウエルシュ菌
人や動物の腸管内、土壌、下水の中など自然界に幅広く生息しています。
常温で繁殖し加熱にも強い為、大規模な食中毒発生の原因となります。
飲食後12時間以内に発症し、潜伏期間は6~18時間程度です。
■食中毒の予防方法
細菌の「食中毒」を予防する為に大切な3つの要素は、菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」です。
1.「つけない」
食品や手、調理器具はこまめに洗い、食品は分けて保存しましょう。
2.「増やさない」
食べ物に付着した菌を増やさないよう、低温で保存しましょう。
肉や魚などの生鮮食品は購入後出来るだけ早く冷蔵庫にしまい、早めに調理して食べましょう。
3.「やっつける」
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するため、十分な加熱を心がけましょう。
特に肉料理は中心部を75度で1分以上加熱することが目安です。
いかがでしたでしょうか?
涼しくなってきたからといって油断せず、衛生面にはしっかり気を付けて食欲の秋を満喫しましょう!