マイクロプラスチックの目に見えざる脅威
2025-07-03


マイクロプラスチックの脅威は、地球規模で広がる深刻な環境問題であり、生態系や人体に多岐にわたる悪影響をもたらす可能性が指摘されています。
マイクロプラスチックとは、直径5mm以下の微細なプラスチック粒子の総称です。
街から川、さらには海に流れ着くまでの間に、プラスチックごみが紫外線や風雨、波の力などによって劣化し、細かく砕かれてできたものです。
プラスチックは自然界で分解されにくく、半永久的に海洋環境中に蓄積していきます。海に流出したマイクロプラスチックは広範囲に拡散し、その回収は極めて困難です。
このまま増え続けると、2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えるという試算もあります。
マイクロプラスチックは、水中の有害化学物質を吸着しやすい性質を持っています。マイクロプラスチックに付着した有害物質が生物の体内に吸収されると、炎症反応、生殖機能の低下、免疫系の損傷、DNAの破壊など、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
摂取されたマイクロプラスチックは食物連鎖を通じて広がっていきます。人間もその例外ではありません。