ビル貯水槽に誤って殺虫剤混入…大阪・淀川区
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大阪市は6日、淀川区西中島のテナントビル(10階建て)で、汚水槽の害虫駆除をしていた市内の駆除業者が、誤ってボウフラ駆除用の殺虫剤を飲料用の貯水槽に混入したと発表した。健康被害の報告はないが、入居する飲食店や会社事務所など38事業者のうち、居酒屋2店が5日夜の営業を自粛した。
市によると、ビル管理会社が5日午前10時半ごろ、水が白く濁っているのに気づき、テナントに飲用の自粛を呼びかけ、市に通報。
4日午後に地下の汚水槽の駆除に訪れた業者が、汚水槽と間違えて、貯水槽(20トン)のふたを開け、殺虫剤液800ミリ・リットルと固形状の400グラムを入れたことが発覚したという。
管理会社は貯水槽を清掃し、各テナントにペットボトルの飲料水を供給。市は「大量に水を飲まなければ人体に影響は出ない」としている。
汚染された水で作った氷を客に提供した飲食店主(55)は「お客さんに万が一のことがあってはと申し訳ない。商売への影響が心配だ」と憤っていた。
(2008年6月6日 読売新聞)