バイオ燃料2種併存へ

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バイオ燃料2種併存へ

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総合資源エネルギー調査会石油分科会は22日、植物由来のバイオエタノールを卸売業者の段階でガソリンに混ぜて使う自動車用燃料「E3」の普及に道を開く、自動車用燃料の品質確保法(品確法)の改正案を固めた。既に別方式のバイオエタノール燃料が試験販売を始めており、来年にも2種類のエタノール燃料が市場に出回ることとなる。

E3はガソリン全体の3%にあたるエタノールを直接混入する方式で、米国などで普及中。エタノールは水分と溶け合うことでガソリンと分離するため給油所に近い卸売業者が混入する必要がある。だが、現行の品確法は、貯蔵庫など流通段階での燃料混合は水増しや脱税防止の観点から認めていなかった。今年度から大阪府などで実証実験は始まったが、市場流通には至っていない。

一方、別方式の「ETBE」はバイオエタノールを加工して、製造業者の段階で混ぜ合わせるため分離の懸念がなく、市場流通で先行していた。

改正案では製造や輸入、卸売りの各段階でバイオエタノールの混入を行う前事業者を対象にした政府への登録制度を導入する。登録時業者に燃料の品質確認を義務付けることでE3の安全性が確保されるが、委員の一人は「規格が並存したままでは普及はおぼつかない」と懸念を示していた。



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