ハンドドライヤーは不衛生?
2020-03-20
皆さまこんにちは!
東京では先週の14日(土)に桜の開花宣言がされましたね。
観測史上、最も早い記録だそうですが、新型コロナウイルス感染防止の為に、都立公園や河川敷で花見をする際は宴会を控えるよう要請しているようです。
ところで皆様、公共のトイレで手洗いをした後、どうやって濡れた手を乾かしていますか?
自身のハンカチやタオルで水分を拭き取るのでなければ、備え付けのペーパータオルやハンドドライヤーで手を乾かしますよね。
ハンドドライヤーとは、洗って濡れている手を風で乾かす機械ですが、主にビルやホテル、飲食店などのトイレに設置されており、ほとんどの人が一度は利用したことがあると思います。
しかし、この便利なハンドドライヤーがコロナウイルス拡散防止のために、
使用停止が相次いでいるのをご存知でしょうか?
実は、使用方法を間違えると細菌の拡散の原因になっているといいます。
英国の大学が行った研究の実験では、高出力の空気で乾燥させるタイプと温かい空気で乾燥させるタイプの2つのハンドドライヤーを使用し、通常存在しない乳酸菌で参加者の手を汚染させ、ハンドドライヤーの周りから1メートル離れた場所で細菌を採取するという実験を行いました。
結果としてはペーパータオルでふき取った場合に比べ、ハンドドライヤーで乾かした
場合の細菌数が圧倒的に多いことが分かりました。
公衆のハンドドライヤーで手を乾かすことによって、自分の手に付いた細菌を広めるだけでなく、他人の手に付いた菌をもらってしまっている可能性があると言えます。
理由としては、ハンドドライヤー内は温かく湿っており、バクテリアの増殖に最適な
環境であることが原因の一つです。
また、ペーパータオルは15秒の間に100%手を乾かすことができますが、ハンドドライヤーの場合は乾かすまでに45秒ほどかかります。
しかし、ハンドドライヤーを使う人は1回に13~17秒程度しか使用しておらず、ほとんどの人が完全に手を乾かせていないのです。
また、水だけで手を洗って、そのままハンドドライヤーで乾かしている人が多いのも原因の1つにあります。
■細菌を拡散させないために正しい手洗いの徹底
必要以上に怖がる必要はありませんが、例えばハンカチを数日間使い続けていれば、ハンドドライヤーよりよほど不衛生となります。
また、ハンドドライヤーの内部が濡れているようであれば、飛び散った細菌が増殖する
可能性がありますが、直接触れない限り気にすることはありません。
ハンドドライヤーで細菌を拡散させないために大切なのは、「とにかく手を綺麗に洗うこと」です。
手洗いの基本をおろそかにせず、十分に石けんを泡立て、爪や指と指の間から手首までしっかりと洗い、流水で洗い流しましょう。
いかがでしたでしょうか?
ハンドドライヤーも正しく使えば、衛生的でとても便利なものになります。
一人一人が意識して手洗いの基本を徹底しましょう!