ケナガコナダニ

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ケナガコナダニ

2014-06-27

皆様こんにちは。
 
ケナガコナダニと言うムシをご存知でしょうか?
コナダニ科とその近縁の科に属するダニの一群で。高温多湿の時期、特に6月の梅雨時期に大発生することがあるのです。
 
体長0.3~0.5mm、半透明な乳白色で、体表は平滑であり、後体部から体長ほどの剛毛を多数生やしています。
全世界に分布し、日本でも全国に分布しています。
 
乾物、香辛料、パン粉、味噌、チョコレート、チーズなどあらゆる食品に発生することが知られています。
新築間もない高層住宅や一般家庭において、畳床などに大発生することがあります。
 
人を刺すことはありませんが、白い粉を撒いたように見える程大発生することもあるので、かなりの不快感を与えます。その発生ぶりは、普段最も多いチリダニ類の数をはるかに超えることもあります。
 
コナダニの虫体や糞を吸引してしまうと、アレルギー反応を起こしてしまう可能性もあります。
お好み焼き粉やホットケーキミックスなど、開封後の製品を長い間、台所の戸棚にしまったままにしていませんか?
 
開封後の保存方法が悪く、内部でコナダニが多量に繁殖した粉製品を使った料理を食べたことによって、アレルギーを起こす事例が報告されています。
開封後はなるべく早めに使い切るようにしましょう。
 
使い残りの乾燥食品、穀粉類は、袋の口をしっかりと縛り、密閉容器に入れて冷蔵庫に収納すると良いでしょう。
食品に発生した場合は、食品の種類・被害の状況により乾燥、加熱処理、廃棄するなどします。
 
また、ケナガコナダニを餌とするツメダニの発生を招いてしまいます。ツメダニは人間の体液を吸いますので、刺咬被害が起きかねません。
ツメダニに刺されるとかゆみが強く、皮膚炎を起こすこともあります。
 
梅雨時には、気温25~28℃、湿度75~85%となり、コナダニの繁殖に最も都合の良い季節となります。
 
生育期間は卵期間4~6日、幼虫1~2日、第1若虫1~2日、第3若虫1~2日で、卵から成虫になるまで約10日前後です。
47~50℃の高温下では速やかに死滅し、温度が7℃以下の場合や、湿度が50%以下では繁殖できません。
 
畳などに発生した場合は、室内を換気し、風通しを良くするなど部屋全体の水分量を減らす事が効果的です。
家具や壁に這い上がったものは、アルコールやよくしぼった雑巾でふき取った後、扇風機などで乾かします。
 
ケナガコナダニは食品だけでなくカビも餌にします。つまりカビ対策が重要かつ効果的なダニ対策でもあるのです。
これからの時期は徹底した衛生管理が大切です。

ケナガコナダニにはくれぐれもお気をつけ下さい。



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