これから気を付けたい食中毒
2019-07-19
皆さまこんにちは!
日差しが極端に少ない日々が続いていますが、体調などいかがでしょうか?
東京の7月前半の日照時間はわずか5、6時間で平年の1割にも満たないそうです。
また東京都心では、6月27日から7月15日まで過去最長の19日連続で日照時間が3時間未満となり、これは1961年の統計開始以来、初めてのことだそうです。
このじめじめとした梅雨の時期から夏にかけて特に気を付けたいのが「食中毒」です。
今回は「食中毒」について詳しくご説明致します!
まず食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。
このうち細菌が原因となる食中毒を「細菌性食中毒」といい、その件数は食虫毒全体の約70~90%を占めています。
多くの細菌性食中毒は梅雨から夏の気温と湿度が高い時期に細菌の活動が活発になり、細菌による食中毒が発生しやすくなります。
■細菌性食中毒の種類
細菌性食中毒には「感染型」と「毒素型」の2つがあります。
感染型・・・食中毒菌に汚染された食品を摂取し、それらが体内で増えることで発症します。
特に食肉や魚貝類、卵などの食品は要注意です。
毒素型・・・細菌が食品中で増殖して毒素が作られ、食中毒を起こします。
加熱殺菌・低温保存等で毒素の繁殖を防ぐことが重要ですが、食品を加熱しても熱に強い毒素が食品内に残ると食中毒が起こります。
■主な食中毒菌と予防方法
・腸管出血性大腸菌(O157)
原因となる食品は、レバ刺しやユッケなど肉を生で食べたり、肉の加熱不足が原因となります。
他にもサラダや浅漬け、井戸水、トイレやお風呂などで人から人に感染することもあります。
感染すると激しい腹痛や下痢、発熱、嘔吐などの症状がみられますが、加熱や殺菌剤により菌は死滅するためしっかり対策を行えば予防することができます。
・カンピロバクター
この菌は、他の菌と比べて夏場に限らず1年を通して発症しており、比較的少ない菌の量で感染します。
主に鶏肉を食べることで感染し、症状は発熱、吐き気、腹痛、下痢と症状が進みます。
潜伏時間は2~7日と長いのが特徴です。
加熱して食べる食品は、75度以上で1分以上中心部まで加熱を行い、調理に使用したまな板や包丁は、すぐに洗って清潔な状態にしましょう。
ペット類から感染することもあるため、触った後に何か食べる場合はきちんと手洗いを行いましょう。
・サルモネラ菌
細菌性食中毒の中でも最も患者数が多いのが、サルモネラ属菌による食中毒です。
症状として嘔吐、激しい腹痛、その後38度前後まで発熱し、下痢を繰り返します。
潜伏期間は3~4日ほど続きますが、1週間以上に及ぶ場合もあります。
原因となる食品は卵や肉を十分に加熱しないで食べたり、うなぎやすっぽんなどが原因で発症します。
熱に弱い菌のため、加熱して食べる食品はしっかりと加熱を行いましょう。
また卵は新鮮なものを購入し、細菌を増やさないように早い期間で消費をすると良いです。
いかがでしたでしょうか?
食中毒対策をしっかり行って、楽しい夏をお過ごしください!