かくれ脱水と熱中症対策
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7月も後半に入り、気温も夏本番と言えるところまできているのではないでしょうか?
日差しが強いので日焼け対策も十分に行いましょう。
さて、夏に気を付けなければいけないのが「熱中症対策」ですね。様々なテレビ番組で特集が組まれています。去年、熱中症で救急搬送された数はなんと4万6469人にものぼり、また59人が死亡しています。
梅雨明けのこの時期に急増する熱中症。その熱中症と切っても切り離せないのが脱水です。例え運動をしなくても人は毎日大量の水を失っています。特に熱帯夜に失われる500mlと言われていて、汗や呼吸などからは1日にコップ10杯分の水分を失っているのです。
熱中症に陥る大きな要因の一つがかくれ脱水。かくれ脱水とは自分では気づかないうちに体の水分が減ってしまい、脱水症の一歩手前になっていること。
放っておくと脱水症に陥り水分不足から汗が作れない状態になり、体温を下げる事ができず、熱中症になってしまうのです。
隠れ脱水になってしまう原因は見えない汗です。通常、脱水がおきやすいのは目に見えるような大量の汗(大粒)をかいたときです。しかし、隠れ脱水を引き起こす汗はこれだけではないのです。
私たちは肉眼では見えない汗を絶えずかくことで体温調節をしています。そして危険なのは体重の1%以上の汗をかいた時です。
人は1日に約2.5リットルの水分を失っています。そのうち1.3リットルが尿や便などで失われる水分で、1.2リットルが見えない汗として失われています。特に夏場は見えない汗としてもっと水分が失われています。
汗をかいていないからといって水分を摂らないで外出すると脱水状態に陥ってしまいます。体がだるい、食欲がない、元気が出ない、手が冷たくなっている、舌が乾くなどの症状は隠れ脱水の前兆かもしれません。
また次の項目で、2つでも当てはまると隠れ脱水の予備軍なので対策をしたほうがいいでしょう。
・急に体重が減った
・だるい、食欲がない
・尿、唾液の量が減った
・舌が白っぽい、ごつごつする
・反応が鈍い
・足がつりやすい
熱中症の症状と対策としては、まず、日常生活と肉体労働をしているときで、水とスポーツドリンクの使い分けをしましょう。普段は大量に汗をかかないので水の補給で十分です。
また、一気に大量に飲むのではなく、少しずつ飲むようにしましょう。一気に飲むと胃腸への負担が大きくなり尿として排出されやすいです。少しずつ飲めば、胃腸への負担が少なく吸収されやすいです。
外に出ていなくても、脱水症状になる危険性は十分にありますので、水分(塩分)の補給はこまめに行い、夏を乗り切りましょう!!