「ツツガムシ病にご注意を!」
皆様こんにちは。
11月も残りわずか!今年度悔いがないように、今一度身の回りの整理してみましょう!
さて、今回は、秋にも気をつけなければいけないツツガムシ病について紹介いたします。
ツツガムシ病とは、リケッチアを保有するツツガムシ幼虫に刺されることによる急性熱性発疹性疾患です。ツツガムシの中でも、秋冬はタテツツガムシが媒介し、主に太平洋側に生息しています。
患者発生は北海道・沖縄を除くほぼ日本全国で認められています。
ツツガムシ病リケッチアの自然界における宿主はツツガムシで、くさむらや林の土の中が生息場所です。
秋冬に発生するタテツツガムシは、平地の乾燥した環境に多いのが特徴です。ツツガムシの幼虫は成長過程で一度地表に出て、野ネズミなどの動物に吸着して組織液を吸います。
人家周辺のドブネズミが宿主になっている場合も多いといえます。
幼虫がリケッチアを保有すると、刺された皮膚から感染します。潜伏期間は、5~14日です。また、身近な動物が宿主になると、ヒトが刺咬される機会も多くなりますが、ヒトからヒトへの感染の心配はありません。
刺された場合、刺された患部が化膿してリンパ節が腫れ、約2週間後に高熱を発し数日後には全身に発疹を生じます。以前は死亡率が30~60%にものぼる危険な伝染病ではありましたが、現在は抗生物質の投与によりほとんど治癒するものになっています。
予防方法としては、山などツツガムシが生息している危険がある場所では、極力肌の露出をしないことです。また、害虫忌避スプレーを撒いておくのも良いでしょう。
また、帰宅後はなるべく速やかに着替え、衣類は洗濯し、すぐに入浴しましょう。その際は、虫刺されの痕や瘡蓋のようなもの付いていないか確かめながら、全身をよく洗い、痕があったらその後の体調の変化に注意します。
38~40度の高熱で全身倦怠、頭痛、関節痛などの「風邪様症状」が現れたら、迷わず病院で診察して検査を受けましょう。