ホテル・旅館向け!ゴキブリがいるかどうかを判別する5つのチェックポイントとは!
ホテルや旅館に潜んでいるゴキブリを見過ごしてはいませんか??
【ホテルや旅館を営んでいらっしゃるみなさまを悩ませている“ゴキブリ”。 一匹でも出現してしまい、お客様の目に触れてしまったとしたら・・・。 いくら評判良い、超高級高層ホテルだとしても、 新鮮で美味しい最高食材のお料理をお出ししたとしても、絶景露天風呂があろうとも、 す・べ・て、台無しにされてしまいます!!! そしてお客様に言われてしまうのです。「ゴキブリが出る宿なんて、がっかりだ・・・。いい思いが全て帳消し。」 今はSNSで一瞬で拡散されてしまいます。 私も「ゴキブリが部屋に出て、最悪な思いをした!」、「従業員の対応が悪かった。」などのカキコミを目にしました。 SNSの伝達力は凄まじいものがありますね。 とても便利ですが、悪いウワサまで広がってしまうのがSNSの怖いところです。 もちろん、最大限努力しているのにも関わらず、努力も虚しくゴキブリが出現してしまう事だってあります。 そんな時は、お客様に誠心誠意、謝罪とお詫びのご対応をしなければなりません。ですが、やはりそんな事態にはなりたくはないですよね。 万が一に備えて対策をしておく必要があります。お客様に最大限喜んでいただく為にも、“ゴキブリ対策”はしっかりと行わなくてはなりません! そこで、今回は、「ホテル・旅館向け!ゴキブリがいるかどうかを判別する5つのチェックポイント」をお伝えさせていただこうと思います!】
目次
1.ゴキブリの侵入口をチェックしましょう
はじめに、「ゴキブリの侵入口をチェックしましょう」という事で、ここは大事なチェックポイントになります!
まずはゴキブリについて知っておく必要がありますね。
ゴキブリの生態からお伝えします。
宿泊施設で多く見られるゴキブリの種類はクロゴキブリです。このゴキブリは1ミリ~5ミリくらいの隙間があれば侵入が可能と言われています。1ミリというのは小さな赤ちゃんゴキブリが通れます。
ゴキブリは決して自然発生するものではありません。大量発生する前に必ずどこかから侵入してきて、そして居心地がいい条件が整っていれば、そこに居座り繁殖を繰り返していきます。では、ゴキブリはどのような場所から侵入してくるのでしょうか。
とはいっても侵入口というのは、飲食店さまでも個人宅さまでもほぼ同じですね!まずは玄関です。
ホテル・旅館さまにはたくさんの人が出入りする玄関・エントランスがございます。裏口などもそうですね。とにかく外と繋がっている場所からは、侵入される可能性があります。
こういった出入り口は封鎖する訳にはいきません。
また、玄関やエントランスで注意していただきたいのは、植木や植込みがある場合です。ゴキブリは植木や植込みを隠れ場所にしたり、棲家にしています。以外にも外の自然界の方が圧倒的に生息しています。
特に植木の下のプランターは、身を潜めるのに適しています。ゴキブリが生きる為の水もありますし、肥料はエサになってしまいます。場合によっては植木や植込みに卵を産みつけられる可能性もありますので、なるべくなら置かないようにしましょう。
もし置く場合は、プランターは底に隙間がないものを選び、こまめにゴキブリがいないか、卵を産み付けられていないか、チェックしましょう!
そしてゴミを放置しないことです。エサにもなりますし、ニオイでゴキブリをおびき寄せてしまいます。厨房内であれば必ず営業終了後はゴミを締めてください。
処理待ちのゴミはあまりニオイが漏れないようなダストボックスで管理をしましょう。
また、他には窓の隙間や、通風口、換気扇、エアコン、エアコンの通し穴、排水管、排水管を通す穴、排水口などが上げられます。窓の隙間や網戸の隙間などは、隙間テープを貼って埋めましょう。
通風口は、専用の通風口用フィルターをして侵入を防ぎましょう。また、エアコンからの侵入はエアコンを使っていない時にしか入ってきません。エアコンを使ってない時は、エアコンの放水ホースと室外機を通じてゴキブリが進入してきますから、放水ホースの先端にストッキングなどを輪ゴムでくくりつけ、侵入できないようにしましょう。
現在はホームセンターで専用の防虫アイテムも販売もしています。
また、エアコンの室外機は、エアコンを使用していない時は透明のゴミ袋で室外機全体を覆い密閉させれば、ゴキブリの侵入を防げるでしょう。
換気扇も外と繋がっています。できれば、24時間つけっぱなしにするか、それが難しい場合は、換気扇フィルターを貼って侵入されないようにしましょう。
また、エアコンの通し穴と排水管の通し穴は、穴が少し大きめに作られているので、もしそちらに隙間が空いていましたら、防水パテで塞いでおきましょう。
排水口は、キッチン・洗面所・お風呂場などにありますが、排水管にトラップという水が貯まる場所がない場合は、排水管の中を通じてゴキブリが侵入して来る事がありますので、排水口に専用のフタをするか、網目の細かいネットを被せてゴキブリの侵入を塞ぎましょう。
根本的に解決したい場合は、トラップ付きのパイプに変えてしまいましょう。
また旅館さまですと、昔ながらの日本家屋の場合は外壁が傷んで隙間ができ、そこからゴキブリが侵入したり、天井板が痩せて隙間が出来てしまい、その隙間からゴキブリが落ちてきたりする事があります。天井や壁にも隙間ができてしまったら、隙間は塞いで下さいね。
2.客室内は水周り・熱を持った場所・押し入れなどをチェックしましょう
二つめのチェックポイント「客室内は水周り・熱を持った場所・押し入れなどをチェックしましょう」をご説明させていただきます。客室内にはゴキブリが棲家を作ってしまったり、身を潜めやすい場所がいくつもあります。
客室内には、シャワールームが付いていたり、貸切露天風呂が付いていたり、ベッドや、押し入れの中、冷蔵庫の裏などがゴキブリの好みそうな場所ですね。ゴキブリは暗くて、狭くて、暖かさがあって湿度が高いジメッとした場所が大好きです!!
またゴキブリは水がないと生きていけませんので、水がある所にも集まってきます。という事は、客室内の水周り、先ほどもいったシャワールームや洗面所、個室に貸切露天風呂などが付いていたらそちらも要注意になりますね!
特に貸切露天風呂は、ほとんどがベランダなどの室外に設置されておりますので、外のゴキブリをおびき寄せやすい状況になります。特に外に生息が多いクロゴキブリには要注意です。
また、室内の洗面所の下などの扉付きの収納スペースは、ご家庭に比べ通常あまり触れる事は少ないと思います。ですから、いつの間にか、洗面台の下にゴキブリが生息しており巣を作っていた!なんて事もありますのでこちらはこまめにチェックして下さい。
ゴキブリの糞を見たことがありますか?黒い小さな砂粒のようなものが落ちていたら、それはゴキブリの糞かもしれません。
小さなフンが落ちていたらすぐに片付けてください。
糞には集合フェロモンが含まれており、仲間のゴキブリが集まってきてしまいます。
また、シャワールームの排水口もゴキブリが寄ってきてしまいますので、エサになる人の髪の毛も絶対に溜めない事!!それから、湿気は良くありませんので、換気扇はできれば常に回していただけると良いでしょう。
また、客室内に備え付けの小さな冷蔵庫が設置されている場合はそちらもチェックして下さい。ゴキブリは暖かい場所に集まりますので、冷蔵庫のモーターが稼働している事によって発生する熱に集まって来ます。特に冷蔵庫の裏はこまめにチェックしましょう。
それから、押し入れがある場合も要注意です。押し入れは、湿度がありますし、扉を閉めれば暗く、ひっそりしておりますので、ゴキブリの居心地のいい場所です。
おまけに布団をしまっているのでその布団の隙間にさらにゴキブリは身を潜め、お客様が眠りにつく際にひょっこり出てきた!なんてお客様の声もお伺いします。
その際に、ゴキブリがいないかチェックし、掃除もこまめにしましょう!こちらもあまり人の目に触れない場所なので、小さな罠をしかけておくのも手ですね!
またベッドの場合も掃除が行き届いていないと、人の髪の毛やフケが残ってしまい、それをエサにゴキブリが棲みつく場合があります。ベッドの枠も注意して十分にお掃除して下さいね。
客室はお客様がゆっくりできるプライベート空間でもあります。ここでゴキブリが出現してしまうと、全てが台無しになります!!
実際に「部屋にゴキブリが出て他の部屋に変えてくれたはいいけど、もう全部の部屋にゴキブリがいるような気がする!」とか、「他の部屋に変えてもらえず、しっかり駆除もしてもらいお詫びもされたが嫌だった。夜一睡もできなかった!」というお客さまの声を聞きます。
本当にもったいない事だと思いますので、やはりゴキブリの出現には十分に注意して下さい!!
3.温泉施設がある場合はそちらもチェックしましょう
「温泉施設がある場合はそちらもチェックしましょう」をお伝えさせていただきたいと思います。
まず結論から申しますと、露天風呂の場合、ゴキブリの侵入を阻止するのはかなり難しいです・・・。それはなぜかと申しますと、露天風呂は“外”にあるからなのです!!当たり前の事を言ってしまいました・・・。が、これは事実なのです。
室内ならば壁で侵入を防げますし、隙間も埋める事ができます。ですが常に露出されてしまっている状態ですと、少し厳しいものがあります・・・。
またゴキブリは、水を求めています。また、暖かく、湿度があり、エサが豊富にある場所が大好きです。ゴキブリは雑食性ですので、人の髪の毛や、石けん、垢などもエサにしてしまいます。なので、露天風呂というものはそれらの条件に当てはまってしまうのですね。
そんな悪条件の中ですが、最大限の努力をすれば結果はだいぶ違ってくると思います。まず、外からの侵入を考えてみましょう。
露天風呂の周りは緑が多かったりする場合が多いですが、そうするとゴキブリの侵入の可能性が高くなります。
ゴミや段ボールを放置したり、雑誌や新聞紙を積んだり、木材を置いたりしないようにしましょう。これらは保温性がありますし、エサにもなりますし、身を隠す隙間もあり、ゴキブリの棲家になりやすいです。
ゴミは説明不要でNGですね!ゴミ置き場や倉庫なども、あまり露天風呂の近くに作らない方がいいでしょう。
また、露天風呂や浴室の地面や床のぬめりなどもあまりよくありません。石けんのぬめりなどはよく洗い流して下さい。できれば、地面や床を乾燥させておいて下さい。
また、室内の浴室などの換気は十分にして湿気がこもらないようにしましょう!換気はかなり重要です!!また、浴室の排水口には髪の毛がたくさん溜まりますので、そちらはこまめに片付け、ゴキブリのエサにならないようにしましょう。
桶や椅子などもぬめりをとって、できれば乾拭きなどをし、水気が残らないようにしましょう。また、脱衣所も湿気がこもりやすいです。とにかく、湿気がムンムンにこもってジメジメしてしまうのが良くないので、換気の工夫をして下さい!
脱衣所内のお手洗い、お客様の使用済みタオル、ゴミ、また脱衣所内に飲み物の販売機などが置かれている場合がありますが、こちらの空き瓶の処理など、処理物を溜めないように、衛生管理をより一層気を付けて下さいね。
4.食品庫や厨房がある場合も注意しましょう
「ホテル・旅館向け!ゴキブリがいるかどうかを判別する5つのチェックポイントとは!」の四つめ。「4.食品庫や厨房がある場合も注意しましょう」のご説明をさせていただきます。
飲食店さまはもちろんの事、今回ご紹介させていただいております、ホテル・旅館さまの館内にもレストラン、お食事処があったり、また厨房があってそちらでお出しするお料理を調理されている場合がありますよね。
こういった食品を扱う場所には、どうしてもゴキブリが寄りついて来てしまうのです。
そして注意しなければならないのは厨房内ではクロゴキブリとは別の種類のゴキブリの生息の可能性があるということです。
厨房で発生が多いのはチャバネゴキブリと呼ばれる種類のゴキブリです。10mm~15mmとクロゴキブリと比べ小さく繁殖スピードもクロゴキブリと比べると圧倒的に早いです。暖かい場所を好み什器のモーター内や什器の隙間に入り込み繁殖をします。
チャバネゴキブリは野外で生存は難しく人に依存をしている種類のゴキブリです。その為、羽はあるが飛ぶことができず、人や物に付着して厨房内に侵入をしてきます。
厄介なのはその繁殖力です。
2ヶ月で成虫となり一生で4回~8回の産卵をおこないます。体が小さい為どのような場所にも入り込み繁殖を繰り返すため、一般の方が市販の殺虫剤で駆除をすることは困難と言われています。
繁殖の鍵を握るのは厨房内環境です。ゴキブリは水分、温度環境、栄養の3つが整っていると爆発的に繁殖を繰り返します。このうち2つ水分と温度はコントロールが難しいです。温度は季節と気温に左右されてしまいます。
水分に関しても全ての水分を厨房から取り除く事も困難です。我々がコントロールできるのは栄養です。
ゴキブリは雑食ですが、厨房内に清掃しているチャバネゴキブリは人に依存をしています。人の食べる食材を好んでいます。
その為、ゴキブリに餌を与えない環境を作る事で、その繁殖を抑える事が期待できます。
一番影響を与えているのが床ゴミです。厨房内では日々忙しくお仕事をされている事かと思います。その中で什器下に食材を落としてしまってそのまま放置をしてはいませんか?閉店後のゴミの管理は徹底されていますか?
使用済みの食器を放置していませんか?
厨房清掃が不十分ですとゴキブリに餌を与える事と同じです。
また、上記で紹介した3つ以外にもゴキブリの隠れやすい環境というのも原因の一つです。整理整頓に不備があり、隙間なく物があるとゴキブリのコロニーになりやすく、発見も遅れてしまいます。
ダンボールを放置していることも問題です。ダンボールは保温性が高いので温度にも関係しています。
チャバネゴキブリの侵入を防ぐことはとても難しく、その原因も特定することはできません。
その為、厨房内の環境を整備することが一番の予防と対策になります。
5.見落としがち!?共有スペースでも注意が必要
「見落としがち!?共有スペースでも注意が必要」をお伝えさせていただきます。
こちらでいう共有スペースとはなんなのかと申しますと、よくあるロビーなどにあるソファが並んでいたりするスペースです。
そういった所に、自動販売機などが置いてあったりしませんか?もちろんその傍にゴミ箱なども置いてあったりします。自動販売機の熱におびき寄せられて、侵入したゴキブリが集まってくる場合があります。
自動販売機の裏側など、掃除の手も行き届きにくいですし、目も届きにくいのでゴキブリは身を隠したり、巣を作るのにピッタリなのです。
また、ゴキブリはコンセントの穴にも侵入してしまいますので、そのコンセントの穴の先が建物の造りによっては、他の部屋や天井に移動できる隙間があるかもしれません。そうなるとゴキブリはさらに行動範囲を広めていきます。
何も差さっていないコンセントがあるとそこから侵入したり、行き来してしまいますので、そのようなものがありましたら、コンセントキャップなどをはめ込みましょう!
また自動販売機は電源を落とす訳にはいきませんので、できれば自動販売機の周辺の目に付かない所にゴキブリを捕まえる罠をしかけ、自動販売機まで辿りつけないようにしましょう!
また、こまめに自動販売機の裏や側面などゴキブリが棲みついていないかチェックしてみましょう。
また、近くに設置されているゴミ箱などは、こまめにゴミを取り除きましょう!とくに飲み残しのニオイは、ゴキブリを強く誘い込みますし、缶の中にゴキブリが入り込んでしまう場合がございますので、缶は溜めこまないようにしましょう!
また、飲み残しの液体が周辺にこぼれてベタベタしてしまっていたら、きちんと洗剤を使って綺麗にして下さいね。
お客様がホッと一息できる共有スペースでゴキブリが顔を出さないように、しっかり対策していきましょうね!
また、パイプシャフトという排水等が縦方向に設置されている配管を通じて、高層階だとしても簡単にゴキブリが出てくる事がありますので、油断は禁物です。
対策も虚しくゴキブリが大量発生してしまった場合は、是非弊社へお問い合わせください。しっかり駆除させていただきます!!!