シラミと聞くと、どんなことを連想しますか。
「一昔前までは流行っていたこともあったらしいけれど、今ではほとんど聞かないよね・・・」という方が大半なのではないでしょうか。
また毎日入浴しているので、きちんと頭を洗って清潔にしているから、被害に遭うはずがない。という方も多いと思います。
ところが、保健所などに寄せられるシラミの相談件数は、増加傾向にあるということをご存知でしょうか。
今回は知られざるシラミの被害と予防について見ていきましょう。
■シラミ被害の9割は、11歳以下の子ども
シラミの被害の多くは、小学校以下の子どもたちです。
子どもは一般的に大人に比べて体温が高く新陳代謝が活発なため、外で遊んだりお昼寝をしている最中にも、たくさんの汗をかきます。
シラミは高温多湿な環境を好むため、子どもの頭髪は繁殖場所として餌食となってしまいやすい傾向があるのです。
幼稚園や小学校などの集団生活をおくる中で、プールやお風呂に一緒に入ったり、頭を寄せ合って昼寝をしたりという機会は少なくありません。
髪の毛から髪の毛へ直接感染することもあれば、枕や帽子・タオルなどを共有することで間接的に感染するケースもあります。
■清潔にしていても、シラミは感染する
シラミというと、一般的には不潔にしているから被害に遭ったというイメージが強いかもしれませんが、毎日お風呂で身体を清潔にしていても予防効果はほとんどありません。
間接的または直接的な接触がある場合、普段から衛生面に十分注意していてもシラミ感染のリスクは避けられません。
シラミ被害の大半は子どもたちであり、実際に子どもが被害にあった場合、「シラミ=不潔、不衛生」として結び付けてショックを受けたり、いじめや差別につながりかねないという問題が生じる可能性があります。
周囲の大人が正しい知識を身に付けることで、子どもたちにも「シラミは不潔だから感染するのではない」という正しい理解を促すように十分な配慮が必要です。
■シラミの感染を予防するために
清潔にしているだけは、シラミを予防することは出来ないという点に十分留意して、下記の予防のポイントを押さえましょう。
1.子どもの「痒み」の仕草を見逃さない
シラミ感染の兆候は、痒みとしてあらわれます。清潔を心掛けるのみならず、日頃から仕草や頭髪についてしっかり観察するようにしましょう。
2.帽子やタオル、ブラシなどを共有しない
シラミは、人の身体を離れると最長で70時間程度しか生きられません。
しかしその時間内であれば、間接的な接触であっても別の人の身体に移動して、繁殖してしまいます。
二次感染を予防するためにも、共有を控えましょう。
シーツやまくらカバーなども、シラミ感染の原因となりますので、小まめに洗濯を行いましょう。
-いかがでしたでしょうか。
シラミの感染が判明したら、皮膚科の医療機関に見てもらいましょう。
シャンプータイプや、粉剤タイプの駆除薬を処方してもらうことができます。
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