ナラ枯れを知っていますか?

ナラ枯れを知っていますか?

2020-09-09

近頃、紅葉には早い7~9月に山の木々が茶色く変色しているのを見かけませんか?

原因はカシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により
ミズナラ等が集団的に枯損する「ナラ枯れ」によるものです。

全国的に見るとナラ枯れの被害は減少の兆しが見えています。
しかし、弊社が構える神奈川県においても2017年に初めて箱根町湯本や
三浦市小網代等で被害が確認され以降、被害は拡大の一途をたどっています。

■カシノナガキクイムシとは

体長は4~5mmの黒っぽい円柱形のカブトムシの仲間で、
メスの背中にはマイカンギア(菌囊)とよばれる、餌となる菌を貯蔵・運搬する
器官をもっており、このマイカンギアに餌となる菌の胞子のほか
「ナラ菌」と呼ばれるカビの仲間の伝染病の病原菌を運ぶ害虫です。

■ナラ枯れのメカニズム

カシナガは、6月上旬頃~ナラ類の幹に穿入し、樹幹内で産卵を行いますが、
この時にナラ菌の胞子も木の中に持ち込まれます。

ナラ菌は、カシナガが掘った坑道を伝って蔓延します。
その結果、ナラ類がナラ菌の蔓延を防ごうとして通水機能を止めてしまうことにより
7月~8月頃葉がしおれて茶色に変色し枯死に至ります。

そして木の中で成長・羽化した新成虫は、翌年の6月上旬頃~ナラ菌を持って脱出し、
健全なナラ類に飛来・穿入を行うことで、被害が拡大してしまいます。

■被害を受ける樹木

主にブナ科の樹種で確認されており、特にミズナラやコナラの落葉広葉樹で集団的な
被害が発生しています。

また、常緑樹のシイ・カシ類でもナラ枯れの被害が発生していますが、
落葉広葉樹に比べて集団的被害を呈することは少なく、樹種によって枯れ方や
被害の程度には違いが見られます。

■被害の特徴

木が枯れる原因は、もちろんナラ枯れ以外にも気象やその他の病気による
場合もあります。

ナラ枯れを見分けるには、被害が発生している樹種、発生した時期(梅雨明け~8月頃)、葉が委縮して赤褐色に変色している等の特徴のほか、木の幹(地上~4m程度の位置)に
カシナガが穿入した穴があります。

また木の根元にフラス(カシナガの排泄物と木くずが混じったもの)が
貯まっていることも大きな特徴です。

いかがでしたでしょうか?

ナラ枯れにより枯死木が発生した場合、落枝や倒木の危険があります。
枯死後数年で枝が落下し、倒木を起こす危険性があり、通行人や家屋への
被害だけではなく、送電線や道路・線路等への被害の発生事例も確認されています。

予防方法として健全木へのカシノナガキクイムシの侵入を防ぐため、
粘着剤等の塗布またはビニールシートの被覆を実施などがあります。

万が一7月から9月頃、急速に枯れたナラ林等を目撃した場合、
最寄りの自治体に等に連絡する事をお勧めします。

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